国威発揚?
今回はロシア旅行で私が実感したことを書きます。
非常に短い期間でしたがいろいろと参考になることがありました。
まさに百聞は一見に如かずです。
ロシアの行き方
ロシアは原則ビザがないと行けません。
(2017年8月からウラジオストクだけ8日間ノービザで行けるようになったらしいです)
ウラジオストク駅前
さらに厄介なのは、ロシアを旅行するときは、原則渡航先を決定したうえで、宿泊先のホテルを確保し、そのホテルにバウチャーというものを発行してもらい、それらを印刷してロシア領事館に行く必要があります。
しかし、そんなことしなくても簡単にロシアのビザが発行してもらえる方法(通称:空バウチャー)があるらしいので、その方法でビザを取得しました。
私は下記のHPを参考にしました。
個人で!安く!簡単に!ロシア観光ビザの取り方(空バウチャーから申請まで)2017年更新版
今回の目的地は、ウラジオストクとハバロフスクだったので、その空バウチャーというものを取得しにロシア領事館に行ってきました。
東京の領事館前
■街並み
確かにヨーロッパといった感じです。しかしちょっと古臭い感じがします。
街中に英語表記はほとんどありません。ロシア語だけなので何が書いてあるのかよくわかりませんでした。
■車
ロシアを走っている乗用車のほとんどが日本車。
ロシアの自動車は右側通行だが、右ハンドル、左ハンドル両方の車が走っていた。
一方ロシアを走っているバスのほとんどがHYUNDAIかDAEWOOの韓国製。
道路を渡るために道路の端に立っていると、ほとんどの車が停止して道を譲ってくれた。
乗用車
バス
■ロシア製
上記の車も含めて、ロシアには”ロシア製”がほとんどない。「マトリョーシカとビール」だけ。
後はほとんど輸入品。電化製品などもLGなどの外国製だった。
土産物売り場にて。1800RUB
(2017年11月時点で1RUB=1.93円)
ケンタッキーフライドチキンはあるが、マクドナルドはなかった。
スーパーでは多くの日本製品が売っており、カップラーメンなどは日本の価格の約2倍。
ビールに関しては、非常にたくさんの種類があった。値段は安いもので55RUB(約110円)ぐらい。
ロシア産のビールはもちろん、輸入ビールも結構たくさん。日本では売られていない日本のビールもあった。
トルコのビール「EFES」もあった。数年前トルコとロシアは領空侵犯などで国交の問題が発生していたが、ビールに関しては問題ないようだ。
スーパーで写真撮っていたら怒られた…。
■ロシア人
親切な人が多かった。まあこれは別にロシアに限らず、私が今まで訪れた国でも大半の人は親切だ。
ロシア人女性の美人率も非常に高い。いやほんと。
しかし残念なことは、売店のおばさんは太っている人が多い。そしてすごい無愛想で、何でも面倒くさそうに対応する(笑)。
■プーチン
記念にプーチンカレンダーを買った。
30代ぐらいのロシア人女性も買っていた。どうやらプーチン大統領は国民に人気があるようだ。
私もいくつか購入したが、購入してから気が付いたことが。
「祝日が日本と異なるので、ちゃんとしたものとして使えない…」
プーチンカレンダー2018
■おもちゃ屋
ロシアにはまともなおもちゃがほとんどない。日本のアニメもほとんどない。
フィギュアスケートのメドベージェワがセーラームーン通なのは、恐らくネットが影響なのだと思う(あるいはモスクワでは普及しているのかも)。
ウラジオストク駅にプラモデル屋があったので入ってみたが、売っているものは戦艦、戦闘機、戦車のみ。
ガンダムは全くなかった。しかしそこで売られていた塗料は、タミヤとGSIクレオス(日本製)だった。
■海上自衛隊
ウラジオストクの市街を歩いていると、ロングコートと制帽をかぶった東洋人がたくさんいた。
「軍人だ。中国か北朝鮮の軍人かな?」
と思いながらすれ違うと、日本語を話していた。
「ということは、海上自衛隊か…」
しかし何しているんだろう。普通に街中、スーパーなどにもたくさんいる。
ウラジオストク港に停泊していた護衛艦
気になったので、尋ねてみた。
私「あの、ひょっとして海上自衛隊ですか?」
男性「そうですよ。」
私「ここで何しているんですか?(すごい直球)」
男性「私たちはここで訓練しているんですよ。」
私「訓練って何ですか?」
男性「現在ロシア軍と共同訓練しているんですよ。」
私「ええ、そうなんですか。そういうのってよくあるんですか?」
男性「大体1~2年に1回ありますよ。」
私「へえ、そうなんですか。え~と、じゃあ、お勤めご苦労様です。」
みたいな感じで別れた。
ハバロフスクで飛行機に乗れなかった人達と話をしたが、彼らは一緒に食事をしたらしい。
どうやらこの日は上陸許可が出ているため、街中を観光したりショッピングをしていたようだ。
(とはいえ、ロングコートと制帽で街中を歩くのはどうかと思うが…。)
■北方領土
今回のロシア訪問で一番ショックだったことは、悲しいかな北方領土はもう日本に返ってこないのではないかと実感してしまったことだ。
1.寝台列車でロシア人と会話しているとき、私が日本人であることを告げると、
「おおそうか、実は俺エトロフに住んでいるんだよね。」みたいなことを何気なく言ってきた。
そう、”何気なく”である。
つまり彼らにとって択捉島は、「領土問題なんて存在しないロシアの領土のひとつ」としか思っていないのである。
2.飛行機に乗り遅れたせいで、帰りのウラジオストク~成田間はオーロラ航空を利用した。
座席の前に入れられてあったオーロラ航空のパンフレットを見ていると、オーロラ航空が就航している便の一覧が載っていた。
択捉、国後がロシアの国内線になっているのである!
これらの経験を通じて、政治家の怠慢が招いた最悪の結果、そして竹島、尖閣諸島への危機感を感じずにはいられなかった。
北方領土に関してはショックでしたが、これらのことを実感できたのも、実際に現地に行ってみて現地の空気を肌で感じたからなので、もしロシア、ウラジオストク、ハバロフスクに興味がある人は是非とも行ってみてください。
終わり
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