キボハット 4720m
「ポレポレ」
キリマンジャロとは
キリマンジャロはタンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。赤道付近にもかかわらず、キボ峰の頭頂部には、年間を通して氷雪を見ることができる。
近年は気候変動(降水量の減少など)にともなって規模が極端に縮小しており、19世紀末に比べて2000年には氷河は12%にまで縮小し、「2020年までに完全に消滅する可能性がある」とされている。この原因については、はっきりとはわかってないらしい。
2016年9月16日
午前7時に起床。
シャワーを浴びて、朝食を取った後、荷物整理をした。あとは時間が来るまで適当にボケーとしていた。
9:30 ホテル出発。お出迎えの車に乗って、出発地点のマラング村へ。
一時間ほどすると、キリマンジャロ山国立公園の入り口に到着。
まずはここで、登山に必要な服一式をレンタルする。
借りたものは、水筒、長袖シャツ2着、登山用靴下2足、ヘッドライト、ネックウォーマー、雨具、ガウンジャケット、防寒ズボン、ズボン、グローブ、ストック2本、寝袋
レンタルが終わったら申し込みの窓口に行き、入山料+ロッジ料を支払う。
そして、ガイドと合流し、ポーターに荷物を持ってもらい、ついに登山開始。
マラング ~ マンダラハット
私が選んだのは、初心者コースのマラングルート。
マラングルートは以下のようなスケジュールで行われる。
1日目 マラング入山口 ~ マンダラハット
2日目 マンダラハット ~ ホロンボハット
3日目 ホロンボハット ~ キボハット
4日目 キボハット ~ ウフルピーク ~ キボハット ~ ホロンボハット
5日目 ホロンボハット ~ マンダラハット ~ マラング入山口
ということで、12時20分 登山開始。
初日のマラング ~ マンダラハットは、森林の中のウォーキングコースを約4時間ほど歩くという、初心者レベル。
スーマーマリオで例えると、ステージ1-1,1-2といった感じ。
こんな感じの普通のハイキングコース
私のガイドはジャクソンという。年齢50歳。ポーターはフリンキー。年齢は40過ぎぐらい。彼らの他に料理人もいたらしいが、結局最後まで会うことはなかった。
ということで基本的にこの2人が私をサポートしてくれた。ジャクソンは「私は昨日下山したばかりなんだ」と言っていた。ふーん、結構ハードワークなことで。
なお高山病対策として、20分おきに、とにかく水を飲んでおいた。その辺のアドバイスは全然してくれなかった。ただ私が水を飲もうとすると、「山においては、水は薬だからしっかり飲んでおけ」と言っていた。ちなみに水には日本から持っていった、”飲む酸素”を混ぜて飲んだ。
ポーターは私の荷物を持ってさっさと行ってしまい、ガイドと私がゆっくり追いかける、という流れ。
まあ登山者のモットーは「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり)」なので、無理せずのんびり歩いた。
そして特に何の問題もなく、17時前にマンダラハットに到着。
ここで自分が寝泊まりするロッジを割り当てられるのだが、到着順に適当に割り当てられる。
私は他の日本人と同じロッジを割り当てられた。
とは言っても、その人たちは私に何も話しかけてこなかったので、私もほとんど話しかけなかった。
しばらくしてポーターが、「夕食が出来たよ」と言いに来る。
食事が終わると大体19時ぐらい。
このあとガイドが来て、明日の予定を軽く伝えにする。それが終わると一応自由時間。
…、とは言っても何もすることが無いので、さっさと寝た。
9/17 キリマンジャロ登山2日目
午前7時に起床。
朝起きると、ポーターがバケツ一杯のお湯を持ってきてくれる。
どう使うかはその人の自由。このお湯で体を拭いている外国人もいた。
私はこれで顔と手を洗った。
7時半ごろに朝食。ポリッジ(とうもろこしのおかゆ)、パン、フルーツなど。
食事が終わるとロッジに戻って出発の準備をする。
そして午前8時に出発。
マンダラハット~ホロンボハット
この日は、マンダラハット(2700m)からホロンボハット(3700m)まで、約10km近く歩く。
歩く時間は5時間半ほど。
スーマーマリオで例えると、ステージ4-1,4-2といった感じ。それほどたいしたことない。
景色は森林からどんどん荒野になっていく。3300mを越えたあたりから、高山植物が見られるようになってきた。そして雲海も見れるように。
カメレオンもいた。
途中で昼食を取って、午後2時前にこの日の目的地であるホロンボハットに到着。
ホロンボハットは標高3720mのところにあり、もうほとんど富士山の頂点あたりである。このあたりでも特に高山病の症状はなかった。
ロッジを割り当てられて荷物を置く。この日の相部屋はエストニア人だった。することが無かったので、高地順応のために適当に付近を散歩していた。
しばらくするとポーターが夕食を知らせに来て食事をした。
この日もすることが無いのでさっさと寝た。
9/18 キリマンジャロ登山3日目
午前7時に起床。この日の流れも先日と全く一緒。
お湯で顔を洗って、朝食を取って、荷物整理して出発。
ホロンボハット~キボハット
この日は、ホロンボハット(3700m)からキボハット(4700m)まで、約10km近く歩く。歩く時間は5時間半ほど。
スーマーマリオで例えると、ステージ8-1~8-3といった感じ。ちょっと今までとは雰囲気が変わってくるような感じ。
景色はどんどん単調になっていったが、ホロンボハットから2時間ほど歩いたところからは、キリマンジャロ山が非常にきれいに見えた。ここでガイドに写真を撮ってもらった。
さらに歩き続ける。特に問題なかったが、4500mを越えたあたりから、気温がかなり下がり、何となく空気が薄いな、と感じるようになってきた。
やっとのことで午後2時ごろに、キボハット(4700m)に到着。
さすがに4700mだけあって、草木は全く生えていない。そして気温も10度以下。
そして、ここに設置されているトイレは、非常に臭いが強烈だった。
ここで学んだことは、
「標高4700mにある、空気が薄くかつ非常に臭いトイレで用を足すことは、気を失いそうになり非常に危険である」
ということ。本当に気を付けましょう。
マジで死ぬほど臭かった。
次の日はいよいよ登頂を目指すわけだが、この3日間のペースによって、ガイドが出発時間を判断する。
私の場合は、夕食後23時まで仮眠して、午前0時に出発することになった。どうやら日本人は体力がないということで、早めに出発するケースが多いらしい。ということで午後6時ごろ夕食を済ませ、そのあとずっとベッドで寝ていたのだが、
「全然寝れない」
緊張していたのと、空気が薄くなかなか寝付けなかったためだと思う。結局、1時間寝たか寝ていないかという具合で、23時になってしまった。
ということで軽食を済ませ、予定時刻通り午前0時にキリマンジャロの頂点、ウフルピークに向けて出発。
つづく
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