PADI ダイブマスターを取得しましたので、その時の経験をレポートしたいと思います。ここでは実際にダイブマスターになる為にどのようなことを経験したのかを説明したいと思います。
■PADI ダイブマスターになるために実践したこと
■必要な日数とダイブ本数
ダイブマスターを取得する時の条件として、「6日で8ダイブ」というものがあります。
これはダイブマスターを取得するために実施しなければならないスキルを実践するには8ダイブが必要で、それには最低6日間かかるというものです。
6日間も休みを取得するのが困難な人もいるなめ、2回に分けて取得する人もいるそうです。
(そのようなことが可能かどうかは、ダイビングショップによって異なるようです)
ということで私もダイブマスター取得に6日間かかることを覚悟していたのですが、ダイビングショップに確認したところ、詰め込んでやれば5日でも可能とのこと。
そういうことで、5日間で8ダイブする計画を立ててもらいました。
結果的に、ダイビング実習は効率よく進み、4日間で8ダイブして、ダイブマスターを取得することが出来ました。
■講習内容
ダイブマスターで習得する内容は、下記のように非常にたくさんあります。
・緊急アシスト・プラン作成
・ファイナル・エグザム(9科目)
・水中スキルとスタミナ・モジュール
400m水泳
800mスノーケル泳
15分立ち泳ぎ
100mダイバー曳行
・レスキュー評価
・デモンストレーション・レベルのスキル
・マスク脱着
・24スキル評価
・器材交換
・CW(限定水域)-オープン・ウォーター・ダイバー(アシスト)
・OW(海洋実習)-オープン・ウォーター・ダイバー(アシスト)
・オープン・ウォーター認定ダイバー(アシスト)
・オープン・ウォーター継続教育コース(アシスト)
・PADIディスカバースクーバダイビングプログラム(限定水域・OW)
・PADIディスカバーローカルダイビング
・限定水域でのスクーバ・リビュー
・水中地図の作成
・スキンダイバー・コースとスノーケリングの監督
・サーチ&リカバリーのシナリオ
・ディープダイビングのシナリオ
説明するのは非常に大変なので、より詳細に知りたい方はPADI公式ホームページを確認するか、ダイビングショップに直接訪ねてみてください。
ここでは私が経験した、ポイントとなるところを説明したいと思います。
●採点方法
採点はダイブマスター以上(IDC)のライセンスを持ったインストラクターの判断によって行われます。
それぞれ5段階評価されます。合計である一定点数以上取得すれば合格なのですが、全ての項目で3点以上確保する必要があります。
このようにPADIの定めた条件は非常に厳しいのです。
●実際のところ
ダイブマスターはプロフェッショナルへの登竜門という立場のライセンスです。
そしてダイブマスターで実習するスキルの大半は、オープンウォーターを取得したときに実施した内容の復習になります。
なのでダイブマスターの実習中に思うように達成できなかったスキルに関しては、インストラクターの指示を仰ぎながら、実際に出来るようになるまで実践します。
ダイブマスター講習は、『達成できなかったら不合格にする』というのではなく、『達成できなかったらインストラクターの指示のもと達成できるようになる』というものです。
なのでダイブマスターを習得した時には、基本的に上記のスキルが身についているということになります。
以下は私が経験した経験談です。
●実習内容
・ファイナル・エグザム(9科目)
全120問中75%を取得できれば合格です。つまり90点以上で合格です。
私は1発合格でした。インストラクターいわく、「ダイブマスターの講習期間中であれば、何回でも再試験できるよ」とのことでした。
・400m泳ぎ
海の真ん中にブイがあり、岸からブイまでを1回も足を海底に付けることなく泳ぐことが必須。
岸からブイまでは50mあるとのことです。どうみても50m無いんだけど…。目の錯覚らしいですww。
6分以内に泳ぎ切れば5点らしいのですが、実際に6分以内で泳ぎ切る人は国体レベルであり、とりあえず400mを一度も足を海底に付けずに泳ぎ切ることが出来れば、合格点をもらえます。
・800mシュノーケル・フィン泳ぎ
400m泳ぎと同じです。シュノーケル・フィンがあるので非常に楽です。
アドバイスとしては、先に400m泳ぎをしてから800mシュノーケル・フィン泳ぎをすること。そうしないと、400m泳ぎで全然前に進まないことに失望するらしいです。
・100mダイバー曳行
水面で意識がない人を100m曳行するものです。
本来だと100m曳行する必要がありますが、これも目の錯覚で100m弱を曳行することでOKしてもらえましたww。
・15分立ち泳ぎ
15分間立ち泳ぎできるかどうかを確かめる試験です。厄介なのは最後の2分は両手を水面につけてはいけないということです。
なのでポイントとしては、始めの13分は脚はほとんど動かさず、両手だけで水面に浮いておきます。残り2分になれば両手を上げて、全力で脚を漕いで何とか2分間耐え抜かなければなりません。
私のインストラクターはどうやらスマホをいじりながら私の状態を確認していたようで、13分経たず10分ぐらいで「残り2分」と言ってきました。
最後の両手を水面につけずの立ち泳ぎ2分は、本当に非常にしんどいです。
私は誤って何回か腕を水面に付けてしまったのですが、どうやらインストラクターは「見ていなかった」らしいです。
いやあ、運がいいww。ということで、15分立ち泳ぎも合格しました。
※ちなみにこれが一番しんどかったです…。
・レスキュー評価
レスキューダイバーを取得したときに実践した内容の復習です。
おぼれたダイバーに人工呼吸し、ダイバーと自分の器材を外しながら、岸まで曳行します。
・器材交換
BCDのタンクの取り付け方、取り外し方をダイビング初心者に対してデモンストレーションします。実際はインストラクターに取り付け・取り外しするときのコツをいろいろと教えてもらいました。
また一人でタンクを背負う方法も教えてもらいました。
・デモンストレーション・レベルのスキル
ファンタイバーに対して、これから潜るダイビングポイントの説明をします。
ダイビングポイントに関しての情報を事前に調べておく必要があります。
仕事でプレゼンテーションするときのスキルが役に立ちました。とりあえずゆっくりはっきりと話すことですかね。
・水中地図の作成
これから潜るダイビングポイントの地図を作成するものです。
潜る前にインストラクターがポイントをいろいろ教えてくれました。
船の方角と岸の位置、海底のどのあたりにどのような岩や目印がいるかなど。
珊瑚の位置も教えてくれました。それぞれの場所の深度を記載しておきます。
・サーチ&リカバリーのシナリオ
コンパスを使い、インストラクターが指定した通りに移動して、目的地に到着するというものです。私はコンパスの使い方を正確に把握していなかったので、非常に苦労しました。理屈をしっかり覚えてから行動することが大切ですね。
ついでに手順を記載しておきます。
1.指定された方角にベゼルを合わせる。例えば90度の方向と言われたら、ベゼルを90度にする。
2.ベゼルのへっ込んでいるところにインデックス(北)を合わせる。
3.自分が行きたい方角と針の角度を覚え、その方向に向かっていく。
★一つ注意されたことは、方向転換する時私は一度海底に着地していたので、
ホバリングしながら方向転換するように言われました。
・インストラクターのアシスト
オープンウォーターダイバーと一緒に潜ります。
インストラクターと一緒にオープンウォーターダイバーの面倒を見ます。
例えば耳抜きや中性浮力の補助などです。
自分も初めはこのようなレベルだったのだなあ、と自分の成長を実感できる瞬間でもありました。
・その他
講習に余裕があったので、安全停止した後にフロートを上げる練習をしました。
エントリーする前に使い方を一通り教わったのですが、海中では全く出来ませんでした。結局インストラクターにフォローしてもらいながら、何とかフロートを上げることが出来ました。
何事も、始めてやることは難しいものです…orz
ということで、上記以外はインストラクターの指示に従って一つずつこなしていきました。
参考になれば幸いです。
次回はダイブマスターを習得するのにかかった費用の紹介です。
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