スクー寺院
インドネシア旅行記の第4弾です。
スラカルタへ行く
2013年4月28日
この日はジョグジャカルタ最終日ですが、どうしても行きたいところがありました。
それが『スラカルタ(ソロ)』です。
正式名称はスラカルタですが、皆”ソロ”と呼んでおり、ソロで十分通じます。
ココには何があるかというと、山の頂上にメキシコのインカ帝国が建てたようなデザインの寺院、遺跡(ピラミッド?)があるようです。
スラカルタを経由して、スクー寺院、チュト寺院に行く
ジョグジャカルタは、世界遺産で有名なボロブドゥール、ブランバナン、そしてディエン高原があるため、それらの観光地へ向かうバスやツアーは非常にたくさん存在していますが、スラカルタ(ソロ)にあるスクー寺院、チュト寺院行きのツアーはほとんどありません。
どうしてもそれらの遺跡を見に行きたかったので、前日に旅行代理店に確認しました。
現地の旅行代理店で確認したところ、基本ツアーは行っていないらしく、参加者が一定人数以上募ってきた場合に臨時のツアーで行くことが出来るらしいです。
非常に見どころのある観光地なのにもったいない。
なお、一人でスラカルタ(ソロ)にいくには、以下の2つの方法があります。
・1.旅行代理店でバンをチャーターして、連れて行ってもらう。
料金:日本円で約10000円。
(一人ツアーになるので、かなり割高になってしまう…)
・2.路線バスでスラカルタ(ソロ)に行き、そこでバイクタクシー等を見つけて遺跡まで行く。
料金:日本円で約3000円
ジョグジャカルタ中心街~バスターミナルまでのバイクタクシー(往復) : 55,000ルピア(550円)
ジョグジャカルタ~スラカルタのバス(往復) : 25,000ルピア(250円)
スラカルタでのバイクタクシー : 200,000ルピア(2000円)
ということで路線バスで行くことにした。
まずはバスターミナルへ行く。バスターミナルはジョグジャカルタの中心からかなり遠く離れたところにあります。
ということでバイクタクシーでバスターミナルまで連れて行ってもらいました。
Terminal Jombor
Jl. Magelang, Jombor Lor, Sinduadi, Mlati, Kabupaten Sleman, Daerah Istimewa Yogyakarta 55285
バスターミナルについた。ターミナルには沢山のバスが停まっていました。
「ソロ、ソロ!」と叫んでいるおっさんがいたので、ソロ行のバスであることを確かめて、そのバスに乗り込みました。
ジョグジャカルタ~スラカルタは距離があるためか、バスの型は普通の路線用バスではなく、観光用バスみたいな感じでした。
整理券というものが存在しない代わりに、『コンダクター』という乗客の運賃を管理する人が乗っており、この人がお金を回収しに来た時に、行き先を告げて乗車賃を払います。
あとは目的地に到着するまで自由にしとけばいいです。
ちなみにバスの運転手、コンダクターの制服はありません。普通のTシャツで仕事をしています。
制服を着て仕事をしているのは恐らく日本ぐらいだ。
この人がコンダクター
バスが出発。目的地まで約3時間かかる。
途中、乗客が乗ったり降りたりしていたため、コンダクターが忙しそうに仕事をしていました。
しばらくすると、乗客とは思えないような、”ちょっと変わった人”も乗ってきた。
そして何をするのかと思えば、いきなり車内で商売し始めたのだった!!
新聞を売ったり、小物を売ったり、ベルトを売ったりなど…。
こんな感じ
そして、そのうち”流し”も登場!
車内で1~2曲演奏し、演奏が終わればチップを集めて回るという商売。
始めのうちは非常に面白かったのでチップを払っていましたが、
『”流し”が定期的に乗り降りするのが、この国の文化であり常識なんだな。』、ということ理解した私は、チップを集めに来ても無視することに・・・(現地人もそれほど払っていなかったし…)。
1区間は大体15~30分。なので1区間で降りる人もいれば、2区間乗っている人もいました。
仕事目的でバスに乗っているためか、彼らはコンダクターに対してバスの運賃を払っていませんでした。
どうやら”バスの中で仕事をする人”は運賃を払わなくてもいいようだ!!
これが約3時間の間、バスの中で交互に繰り返されました。
始めのうちは非常に面白かったのですが、途中からだんだん飽きてきました。
ジャワ語は全くわかりませんが、陽気な歌を歌ったり、悲しいメロディーの歌が流れたりしてました。
ということで何枚か。
♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
まあ、総じて面白かった。
そんな感じで時は流れ、出発から3時間半ほど経って、スラカルタ(ソロ)に到着しました。
ここからスクー寺院、チュト寺院に向かいました。スラカルタから40kmほど離れています。
バイクタクシーを見つけて値段交渉しました。
適当な値段(200,000ルピア(約2000円))で納得し、バイクの後部座席に乗って連れて行ってもらいました。
大体20~30分ほど走り、周りには何もないような辺境の地(山地)にたどり着きました。
かなり山頂まで登り、霧がかかってきました
バイクが壊れる事件が発生!
「ドン!!」
途中、いきなりバイクタクシーの運転手が操縦を誤り、バイクの部品がいきなり壊れた(あちゃちゃ…)。
一旦降りて、運転手がバイクを見る。どうやら雲行きが怪しい(実際天気も悪くなってきた…)。
何とかなるだろう、ということでさらに山頂にあるスクー寺院に向う。
そして寺院の入り口に到着した時点で、どうやらその部品が壊れてしまったようだ。
「…」
運転手は「あちゃ~」みたいな顔をした後で、
「とにかくしばらくの間、寺院を見てきなさい。」
と言ってきたので、寺院を見に行きました。
スクー寺院
《Candi Sukuh》インドネシア、ジャワ島中部にあるヒンズー教の寺院。スラカルタ(ソロ)の東約35キロメートル、ラウ山西麓に位置する。15世紀前半、マジャパヒト朝時代に建造。マヤ文明のピラミッドに似た石造の本殿があり、マハーバーラタに登場する神や動物などの石像や浮き彫りが見られる。
(コトバンクから引用)
ピラミッドの上に登れます
こんな感じです
ガルーダ
なんだこれ!?
壁のレリーフ
数十分かけて一通り見て回り戻ってくると、こう言われた。
「どうやらバイクが壊れてしまったようだから走れないよ。別のバイクタクシー呼んであげたから、そいつに乗って帰ってくれ。お金も半額返すよ。」
「それじゃあ仕方ないなあ…」
ということで、新たに来た別のバイクタクシーに乗って、もうひとつの目的地、チュト寺院を見に行くことに。
新しいバイクタクシーが来た。バイクに乗る前に、
「料金は150,000ルピアだ!」と言われたので、
「ここへは100,000ルピアで来れたのだから、100,000ルピアに値引きしてくれない?」と言ったが、
「ダメだ、150,000ルピアだ!」
と言われたので、おとなしく引き下がった。
まあ仕方ないか、こんなところから他の交通手段はないし…。
ということで、新たに来た別のバイクタクシーに乗って、チュト寺院、そしてスラカルタ(ソロ)のバスターミナルまで戻りました。
チュト寺院
《Candi Ceto》インドネシア、ジャワ島中部にある寺院。スラカルタ(ソロ)の東約40キロメートルに、ラウ山北麓に位置する。15世紀後半に建造。土着の自然信仰にヒンズー教や仏教の影響を受けた宗教建築であり、近郊のスクー寺院と同じくマヤ文明のピラミッドに似た石造の本殿があるほか、カメ、ゾウ、ナマズ、ネズミなどの石造が多数残っている。チェト寺院。
(コトバンクから引用)
よくわかりませんが、何かの意味があるのでしょう
これも
こんな山のてっぺんに、この様なたいそうなものを建てたことに驚き!
上から
入り口からの眺め。海抜1400mらしいです。
まわりは田んぼばかりでした
このあとスラカルタ(ソロ)のバスターミナルまで送ってもらいました。
そして行きと同様、帰りもバスに3時間半ほど乗って、ジョグジャカルタまで戻りました。
途中、幾度となく乗ってきた”流し”の演奏を楽しみながら…。
こちらはスラカルタ(ソロ)のバスターミナル
ジョグジャカルタのバスターミナルに到着した後は、行きと同様バイクタクシーに乗って、ジョグジャカルタの中心街まで戻りました。
始めはほとんど情報がなく、現地でもなかなか情報収集が出来ませんでしたが、思い切って行動してみてよかったです。
時間はかかりましたが、2つの寺院は非常に見所がありましたし、”流し”が乗り降りする路線バスも非常に面白かったです。
よければ参考にしてください。
つづく
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