自衛隊その2 海上自衛隊2012年観艦式

いろいろ

見せてもらおうか。海上自衛隊の性能とやらを。

 

 

2012年10月

前回の陸上自衛隊演習の影響を受けて、自衛隊に興味を持った。
自衛隊について調べていると、何とこの年は海上自衛隊が観艦式を行う年だということが分かった。

観艦式というのは、ry( …
Wikipedia

 

ちなみに私が”観艦式”という存在を知ったのは、機動戦士ガンダム0083 第8話「ソロモンの悪夢」からである(ここで地球連邦軍の大将が、観艦式の由来について語るシーンがある。)

ということで試しに応募してみることにした。
観艦式は、3年に一度、10月の第3週に行われる。火曜日が予行演習1回目。木曜日が予行演習2回目。そして日曜日が本番である。ちなみに複数応募は出来ない。せっかくなので本番が行われる日曜日に応募したら、運よく当選した。

私が乗船したのは「ちはや」という艦で、役割としては『潜水艦救難艦』というらしい。つまりヘリ空母でも駆逐艦でも護衛艦でもないが、結構レアな艦である(よくよく考えたら自分の乗った艦なので、全貌を写した写真がなかった(T-T ))。
Wikipedia

 


潜水艇を積んでいるわけである

 

ということで観艦式当日、出航地点である横浜港に行ってきた。



 

参加者には、参加記念品、カッパ、毛布(これは後で返却)が配られ、立入禁止区域、通路以外は好きなところに陣取っていい。甲板などに陣取る人も結構いたが、風が強く結構寒かった。私は行きは色んなことろを見て回り、帰りは艦内で休んでいた。



 

ということで出航時間が来て出発である。
護衛艦はこの時期に限り、日本近海防衛の任務に就いている護衛艦を除き、日本中から君津、横浜、横須賀に集結する。はるばる舞鶴(日本海側)からも来るのである。そういう話を聞くだけでも胸熱である。その他にもアメリカ、シンガポール、オーストラリア海軍からも1隻ずつ参加していた(2015年観艦式は、更にインド海軍が参加していたようである)。以下参照。

それぞれの護衛艦が君津、横浜、横須賀を出発し、観艦式が行われる相模湾を目指して航行する。港を出発して1時間ぐらいたつと、君津、横浜、横須賀を出発した護衛艦が東京湾で合流する。まずはここで多くの護衛艦が並行する。
しばらくすると、これらの護衛艦が観艦式に合わせて隊列を組むため並び替える。順番に並ぶために、後方を航行していた護衛艦がビュンビュン追い抜いていった。これも結構感動した。

 






その他、相模湾に着くまでは3時間近くかかったと思うので、それまでの間艦内を探検していた。


加圧・減圧室


坂の上の雲


涼宮ハルヒも読むらしい…

 

ということでついに観艦式が始まる。
観艦式の方法は、受閲艦艇が停泊し、その間を観閲艦艇が航行する方法が主流らしいが、海上自衛隊は、受閲艦艇と観閲艦艇の双方が航行しながら観閲する方法を採用しているらしい。


観閲艦に対し敬礼 (。・ω・)ゞ


潜水艦も


オーストラリア海軍


シンガポール海軍


アメリカ海軍

 

観閲する護衛艦が真横を通るとき、艦内アナウンスでその護衛艦の特徴をいろいろと説明してくれる。ちなみに私のお気に入りは、”いせ”とLCACだ。”いせ”は”いせ級”の一番艦であり、ヘリ空母に分類される。ちなみに2016年現在で日本が保有しているヘリ空母は、”いせ”、”ひゅうが”、”いずも”の3隻。
ちなみに自衛官に「いせ級に戦闘機は積み込めるんですか?」と聞いたところ、”否定はしなかった。”
(余談だが、機動戦士ガンダムUC第4話にも、”いせ級”みたいなヘリ空母が登場する。)

 


ひゅうが


”ひゅうが”と”いせ”がすれ違う瞬間

 

LCACは、とにかくカッコいい。すごい音を立てながら、ホバー走行するところがイカス。ちなみに主な任務は上陸が困難な場所への上陸であり、物資から重機まで輸送できる。東日本大震災でも大活躍した。

 


LCAC

 

その他にイカスものとして、US-2というのもある。これは着水、離水する機能を有しており、実際に辛坊治郎氏を助けたこともあり、インドにも技術提供されたやつだ。

 


飛んできて


着水して


また、離水する

 

ということで、海上自衛隊が保有する戦力・武装が紹介されていく。ちなみにこの日は残念ながら天気が悪かったため、航空自衛隊戦闘機の友情出演はなかった。

どのタイミングかは忘れたが、観艦式が始まってしばらくすると、総理大臣がヘリコプターで飛んできて護衛艦に着艦する。ちなみに総理大臣が降りる護衛艦は”くらま”という。私の艦からは、”くらま”は遠く離れていたため良く見えなかった。何となくヘリコプターがどっかの護衛艦に着艦したのだけ覚えている。

ここで時の総理大臣、野田首相による訓示が述べられる。
どのような内容だったかはあまり覚えていないが、結構いい内容だったと記憶している。最後に「五省(ごせい)」という、旧大日本帝国海軍の士官学校である海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において用いられた五つの訓戒が述べられた。その時は意味がよく分からなかったが、あとで調べたら以下のような意味だったらしい。

 

内容
一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか
真心に反する点はなかったか
一、言行(げんこう)に恥(は)づる勿(な)かりしか
言行不一致な点はなかったか
一、気力(きりょく)に缺(か)くる勿(な)かりしか
精神力は十分であったか
一、努力(どりょく)に憾(うら)み勿(な)かりしか
十分に努力したか
一、不精(ぶしょう)に亘(わた)る勿(な)かりしか
最後まで十分に取り組んだか

Wikipedia



港へ戻る

 

全ての行事が終了すると、各護衛艦は爆走してそれぞれの出発した港に帰っていく。私が乗船した”ちはや”も無事横浜港に戻ってきた。数日したのち、観艦式に参加した護衛艦は、それぞれの所属の港に戻っていくらしい。

 


無事帰還




非常に価値のあるいい経験ができてよかった。
ちなみに航空自衛隊の演習とかには行ったことないので、自衛隊編はこれでおしまい。

 

おわり

コメント

タイトルとURLをコピーしました