2025年5月に台湾に行きました。
阿里山(ありさん、アーリーシャン)は、台湾の嘉義県に位置する山岳地帯の名称で、阿里山国家風景区として知られています。特定の山の名前ではなく、阿里山山脈を中心とした一帯を指します。
阿里山の行き方
拠点となる大きな町は嘉義(かぎ、チャーイー)といいます。
まず私は台湾高鐵(HSR)で嘉義に行きました。
●台鉄 嘉義駅の行き方
台湾高鐵(HSR)の嘉義駅と台湾鉄路の嘉義駅は20kmほど離れていますが、無料のシャトルバス(BRT)を運行しています。
台湾高鐵(HSR)の嘉義駅から台湾鉄路の嘉義駅に向かうときは、高鐵の乗車券を見せれば無料で乗ることができます。
高鐵嘉義駅の前に台鉄嘉義駅行きのバス(BRT)が停まっています。高速鉄道の切符を見せると無料のICカードを手渡してもらえます。ちなみに台湾では切符は改札機に回収されません。
台鉄嘉義駅西側のバスターミナル。
嘉義駅は2025年現在駅高架工事中であり、東側へは駅の構内を渡って移動します。
台鉄嘉義駅西口に停まります。
●阿里山の行き方
阿里山に行く方法は2つあります。
一つは阿里山林業鉄道、もう一つは路線バスです。
阿里山林業鉄道片道約4時間、値段は600TWD、事前予約必要、午前9:00発の1本のみ。
路線バスは数時間に1本運行しており、片道約2時間、値段は240TWDで事前予約不要です。
阿里山森林公園に入るときに入園料が必要となるのですが、バスで行った場合は通常300TWDのところ、150TWDになります。
(バスを下車するとき、引換券を運転手からもらえます)
詳細はこちらのホームページをご確認ください。
阿里山林業鉄道
https://afrts.forest.gov.tw/TP01_1_J.aspx
路線バス
https://www.ali-nsa.net/ja/traffic/transport
阿里山行きのバスは7322番になります。
1日観光をする場合は、早朝6時の路線バスで阿里山に向かい、可能であれば鉄道で下山するのが一番理想的です。
鉄道の場合は阿里山に到着するのが13時半ごろになってしまうので、効率よく見て回るのが難しくなります。
阿里山林業鉄道の乗車券は2週間前からネット予約が可能です。
私はネットで購入しようとしたのですが、既に売り切れでした。
当日阿里山駅の乗車券窓口で念のため確認してみると、数席だけ余っていたので無事買うことができました。
午前6時の嘉義駅
数十人並んでいました。
予約している人が優先的に乗車できます。阿里山まで240TWDです。お釣りが出ないので悠遊カードで乗車するほうが無難です。
途中の窓からの景色。
廃棄された車両でしょうか?
約2時間の乗車で到着しました。
バスを降りるときに引換券をもらいます。これで阿里山の入場料が150TWDになります。
阿里山森林公園の入り口。
●阿里山の魅力
自然の美しさ:
ご来光(日の出): 標高の高い場所から望む日の出は非常に有名で、雲海とのコントラストが息をのむ絶景です。特に祝山からの眺めは人気があります。
山々を覆うように広がる雲の海は幻想的で、早朝や雨上がりなどに見られることがあります。
夕暮れ時には、山々が茜色に染まり、美しい景色が広がります。
樹齢の高いタイワンヒノキやベニヒノキの巨木が生い茂る森林は、深い緑に包まれ、森林浴を楽しむことができます。
清水渓の上流には、龍宮瀑布、雷音瀑布など、数多くの美しい滝があります。
亜熱帯の台湾にありながら、標高が高いため年間を通して比較的涼しく過ごしやすい気候です。夏でも平均気温は20℃前後です。
また阿里山は台湾有数の高山茶の産地としても知られています。標高の高い冷涼な気候と霧が、香り高い茶葉を育みます。お土産としても人気があります。
道は舗装されており非常に歩きやすいです。
受鎮宮
遊歩道。
お土産屋
阿里山ビール(メロン味)
●阿里山森林鉄道
日本統治時代に木材運搬のために建設された登山鉄道で1912年に開通しました。急峻な山を登るためにスイッチバックやループ線などの特殊な工法が用いられています。現在は木材運搬としては利用されていませんが、観光鉄道として利用されています。車窓からの景色も素晴らしく、鉄道ファンにも人気です。
阿里山駅。
時刻表と運賃表。
沼平駅。
嘉義駅行の列車。
車窓
奮起湖(ふんきこ)
阿里山森林鉄道の中継地点として栄えた場所で、古い街並みが残っています。途中12分間だけ停車したので、軽く見て回りました。
奮起湖駅
たくさんの観光客がいました。
列車行き違い。
嘉義駅に戻ってきました。
続く
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