雨が降り、霧の中で写されたゴールデンロック
2015年9月27日
ということで、私がゴールデンロックへ日帰りで行った時のことを、出来る限り詳細に書いていきます。
チャイティーヨーの行き方
4:30 起床
無事起床できた。服を着替えてチェックアウトの準備をした。
5:05 ホテルをチェックアウト
ホテルから1分ほど歩いたところがタクシーのたまり場なのだが、全然タクシーが止まっていない。
仕方ないので、流しのタクシーを探すことに。
それでもタイミングが悪く、なかなか来なかった。
少し離れたところにワゴンが止まっていたので話しかけた。
オレ「これはアウンガンミラーバスターミナルに行くのか?」
客引「いくいく」
オレ「いくら?」
客引「1000(チャット)」
ということでワゴンに乗り込んだ。
…
15分ほど経ったが一向に出発する気配がない。
そもそもたかが数百円にこだわっている場合ではない。私は何が何でも時間内にアウンガンミラーバスターミナルに行って、チャイティーヨー行のバスに乗らなければいけないのだ。
ということで、ワゴンを降りてタクシーを探すことに。
しばらく待ったが、なかなかタクシーが来ない。
さっきワゴンに乗っていたときはビュンビュン走っていたのに…。
そう思っているとようやくタクシーが来た。
オレ「アウンガンミラーバスターミナルに行きたいんだけど、いくら?」
運転手「9000チャット」
1000チャット高いな、と思ったがわずかな金額を値切っている場合でもないのでタクシーに乗り込んだ。
(ヤンコン~アウンガンミラーバスターミナルのタクシーの相場は8000チャットである)
5:25 ようやくホテルスタート
バスターミナルまでは約40分かかる。
今は早朝で車も少ないから多分大丈夫だろう、と思っていたら問題が起きた!
しばらく走った後、運転手が車を脇に止めた。
運転手「1分待ってくれ」と言ってきた。そして車を降りてどっかに行った。
私は、トイレかな、と思い、そのまま待っていたら、いきなりバンパーを上げ、何かしだした。
どうやら車の調子が悪いらしい。
「one minute, one minute」と言いいながら、結局10分ぐらいロスして車は走り出した。
5分ぐらい走ったところで再び車を脇に止め、「one minute」と言ってきたので、流石に怒ったら、
「わかった。車を降りていいよ。他のタクシーを捕まえてバスターミナルに行ってくれ」と言われた。
5000チャット払おうとしたら、
「ターミナルはすぐそこだから、7000チャット払ってくれ」と言われた。
非常に悔しかったが、口論している場合ではないので、7000チャット払って、別のタクシーを捕まえた。
5:58 いきなりゲームオーバー?
時間はすでに6時前である。第一段階にして、すでにゲームオーバー状態である。
しかし一応バスターミナルまで行ってみることにした。タウンジーの長距離バスに乗った時も出発時間が10分ぐらい遅れたし…。
ということで別のタクシーを捕まえて、バスターミナルまで連れて行ってもらった。
ちなみに結局この場所からバスターミナルまで約10分かかった。どこが「あとちょっとやねん!」
ターミナルの敷地に入り、「どこに行きたいんだ」と言われたので、「チャイティーヨー」というと、チャイティーヨー行のバスが停まっているところまで連れて行ってくれた。
タクシー代は3000チャットだった。予定より少しかかった。まあ仕方ない。
6:10 バス乗り場到着
バスの前にいたおっさんに「チャイティーヨー」というと、
「おお、このバスだ。乗りな。」みたいなことを言われた。
どうやら間に合った。よかった。
バス代7000チャットを払い、バスに乗り込んだ。
チケットには出発時間が”6:00 am”と書かれていた。どうやら遅れて出発するのは当たり前らしい…。
結局、その後にもいろんな人がバスに乗り込み、最終的に25分遅れでバスは出発した。
6:25 バス出発
ヤンゴン~チャイティーヨー間は約5時間かかると言われている。案の定、途中30分の休憩をはさみ、11:15にチャイティーヨーに到着した。
まあ特筆することは無し。エアコンが効いていて快適だった。ちなみにバゴーへは約90分で到着した。地球の歩き方には3時間と書かれていたのだが…
11:15 チャイティーヨー麓到着
チャイティーヨー自体は非常にに小さな町だ。周りに何もない。バスを降りるとホテルの客引きが近寄ってきた。丁重に断った。ついでに帰りの最終バスの時間を確認してみた。
「ヤンゴン行の最終バスは何時出発ですか。」
「1時ですよ。」
「1時?2時じゃないの?」
「いいえ、1時ですよ。」
…1時ならかなりやばいんじゃね?というか、今から山頂に登って降りてくるだけでも2時間かかるので、普通に考えたら間に合わない。
どうしようか?
「…」
一応はるばるここまで来たんだし、とにかく行ってみよう。最悪の場合、金はかかるがタクシーでヤンゴンまで戻ればいいや。何とかなるだろう。ということで、続行するとにした。
ここからはゴールデンロック山頂行のトラックに乗り込む。
このトラックは6人 x 7列の42人乗りである。トラックは荷台が満員にならないと出発しない。
結局ここで30分待たされることになった。けっこう痛いタイムロス(TT)。
料金は4500チャットのはずなんだが、4000チャットしか徴収されなかった。けっこうザル勘定。
11:45 トラック出発
ようやくトラックが出発した。
他人のブログによると、ここから山頂までは約45分かかるらしい。
つまり、この調子で行けば、山頂到着予定時刻は12:30である。
トラックは結構ぶっ飛ばし、順調に山道を登って行った。
他のブログには”ジェットコースターみたいだ”と書いてあるが、そこまで迫力はない。
(まあ何の安全対策もないので、そういう意味では結構スリルはあるのだが…)
途中まで順調に走っていたのだが、中間地点でトラックは止まり、一向に走ろうとしなかった。
どうやら下りのトラックを待っているらしい。ここでトラックの交換を行うようだ。
「…」
結局ここで20分ほど待たされた。貴重な時間が…。
ということでチャイティーヨーの頂上には1時間後の12:45分に到着した。
12:45 頂上到着
トラックが頂上に到着
流石にちょっとやばい。当初の予定より余裕で1時間ほど遅れてしまった。このままいけば帰りのバスに間に合わない…。どうしようかなと思ったが、流石に今は山の頂上にいてどうすることもできないので、まずはさっさとゴールデンロックを見に行き、さっさと下山して、麓でタクシーでも捕まえ何とかヤンゴンまで戻ろう。あ~あ、出費がかさむ(´Д⊂ヽ。
と思いながらゴールデンロックを目指した。
ところで、さっきから雲行きがおかしいんだが…。
12:50 寺院入場
入場料を払って寺院に入場。靴を脱いで敷地内に入る。と同時に雨が降ってきた( T∀T)。
やばい、ということで急いで雨宿りできることろまで急ぐ。少し濡れたが何とかたどり着いた。
ということで、雨宿りしながらゴールデンロックを眺める。
あー、何で一番のハイライトでこうなるんだよ~、と思いながら。
10分ぐらいしたら雨が少し小ぶりになってきたので、もっと近くまで行った。
本来男性はゴールデンロックに触れるんだが、この時は雨が降っていて危険なためか、入口には錠がかかっており触れなかった。
まあいいや。別に金箔とか張る気なかったし…。
残念続きだが、前向きに考えれば、「雨が降り、霧の中で写されたゴールデンロック」の写真は他のサイトには掲載されていないので、ある意味希少価値がある。
(別に全然うれしくないが…)
ちょっと傾きかけていたので、直しておいた
本当はもっとのんびりしたかったが、”ここから今日中に日本に帰れるかどうか、本当にわからなかった“ので、急いでトラック乗り場まで戻った。さらばゴールデンロック。お達者で…。
13:15 トラック出発
トラックが出発する前になって、空が晴れてきた。まあ、びしょびしょになることは避けられたのでよかったかもしれない。
今回は4500チャット徴収された。結局トラックは45分かけてチャイティーヨーの麓に到着した。
ちなみに行きと同様、途中でトラック交換のための待ち合わせが10分ほどあった。
14:00 チャイティーヨー麓に到着
予定より大幅な時間オーバーである。ちなみに天気はすっかり晴れ上がり晴天に戻っていた…。
一応近くの人にヤンゴン行のバスがあるかどうか聞いてみる。もしなければタクシーでヤンゴンに行くしかない。
バイクタクシーのおっさんがいたので話しかけた。
「ヤンゴン行のバスはありますか。」
「今日はもうないね。でもチャイヨーからだとヤンゴン行のバスがあるよ。」
チャイヨー?何か聞いたことがある。そう言えば、地球の歩き方かどっかのブログで見たような気が…。
「本当か?」
「本当だよ。」
「…。よし、連れて行ってくれ!」
少々不安ではあったが、現地人を信じてチャイヨーに連れて行ってもらうことにした。
まだかな~、まだかな~。なんてバイクの後ろで思いながら、
結局20分近くバイクに乗った。途中よく晴れた山の一部分にゴールデンロックが小さく見えた。
(ちくしょう…。今頃晴れやがって…)
と思いながら、チャイヨーまでの道のりを楽しんだ。さらばゴールデンロック。
14:20 チャイヨー到着
町に到着した。おそらくここがチャイヨーなんだろう。
バス乗り場みたいなところに連れて行ってくれた。3500MMKかかった。ありがとう。バイクタクシーのおっさん。付近にはバスを待っている人がたくさんいた。
切符を売っているような人がいたので話しかけた。
「ヤンゴンに行きたいのですがいくらですか」
「おお、ここで待ってな。お金はあとで徴収するよ」みたいなことを言われた。
10分ほど待っているとバスが到着した。どうやらヤンゴン行らしい。
乗客は結構多かった。これから乗り込もうとする人も結構いたので、私も負けじと乗り込んだ。
空いている席があったので早々に座った。他にもたくさん乗り込んでいる。
さっきの切符を売っている人が、乗客数を数えお金を徴収している。
するといきなり私にこう話しかけてきた。
「ちょっとこっちに来い。」
そういわれたのでついていくと、
「このバスはもう満員で、お前は来るのが遅かったからこのバスには乗れない。次のバスに乗れ」
と言われた。
何( ゚Д゚)!!? 冗談ではない。このバスに乗ってもヤンゴン到着は19:30頃なんだから、次のバスなんかに乗ったら何時にヤンゴンに着くかわからない。
そもそも次のバスって何時にくるんだ?ていうかホントに次のバスなんてあるのか?
そう思ったので次のように反論した。
「ちょっと待ってくれ。私はどうしてもすぐにヤンゴンに行かなければならないんだ。次のバスなんて待ってられない。何とかしてくれ!」
そう言ったら、その切符売りの人は何かいろいろ考えた結果、私にこう言った。
「ここならいいか?」
……
まあ仕方ないな。背に腹は代えられないし…。
ということで了承し、バス代7000MMKを払った。
14:40 ヤンゴンに向けて出発
沢山の人と荷物を積み込み、ようやくバスは出発した。
一応区間バスにもかかわらず、荷物も積み込むのである。
私の座席は窮屈で尻は痛かったが、特等席だったのでよかった。
私のほかにも座席がなかった人が、運転席の隣、出入り口付近の通路に座っていた。
出入口ドアは常に開いたままで、風がビュンビュン入ってきたので気持ちよかった。
ドアには乗務員がいて、常にクーンというミャンマーの噛みタバコを噛んでいた。
何ともおおらかな国だ。
バスはヤンゴンに向けて順調に走っていった。
一番前の特等席からミャンマーの風景をずっと見ていた。
途中、30分の食事休憩をはさみ、バスは19:30頃、無事アウンガンミラーバスターミナルに到着した。
無事帰ってこれた!ここまで来れば何とかなる。
19:30 アウンガンミラーバスターミナル
まだ時間があるので、もう一度食事した。おそらくこれが最後のミャンマーでの食事だろうから。
ここでも子供が働いていた。感心である。
20:00になったので、タクシーを捕まえて、空港に連れて行ってもらった。4000チャット。
20:20 空港到着
無事空港到着。感無量である。
飛行機は定刻通り、ヤンゴン国際空港を離陸した。
結局現地にはたったの20分しかいられず、しかも一番最悪な天候だったが、何とか目標を達成できたのは良かった。行きの飛行機で見たターミネーターのセリフが思い出された。帰りの飛行機でもターミネーターを見た。
成田空港には早朝7:00前に到着した。
帰宅して一服した後、出勤した。
最後に
ミャンマーはめっちゃいいとこだ。
小さな国にもかかわらず、留学した人の気持ちが分からんでもない。
ようやく軍事政権にも終止符が打たれたので、今後ますます発展すると思う。
でも正直言えば、発展しない”田舎くさいミャンマー”の方が魅力的に思える。
おわり
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