「それでは見せてもらおうか!」
お勧めの曲:ガンダムWのCM集
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バンダイ(BANDAI SPIRITS)が、静岡市にプラモデルの新工場を建設したので、見学に行ってきました。2025年9月は抽選ではなく予約優先順ということだったので。
●バンダイホビーセンター新工場について
2025年9月にバンダイのプラモデル製造拠点である「バンダイホビーセンター」に、新たに「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE」(略称:BHC PDII)が建設・稼働しました。
ちなみに「ビーエイチシー ピーディーツー」と発音します。
ちなみにこれに合わせて最寄りの静岡鉄道長沼駅には、「バンダイホビーセンター前」の副駅名が付けられました。
・ガンプラモニュメント
建物入口付近には、『実物大ガンダムサイズ(頭部)』のガンプラモニュメントが、ランナー(枠)についた「組み立て前」のデザインで展示されています。
●稼働開始と目的
目的
世界的に高まるプラモデル(特にガンプラ)の人気に対応するため、より安定的な生産体制を確保し、生産能力を強化すること。
増産効果
2026年度の本格稼働時には、既存の工場と合わせてプラモデル事業全体で2023年度比約35%の増産が可能になる見込みです。
新工場の特徴
新工場は「魅せる工場」をコンセプトとしており、以下の設備が導入されています。
生産設備
バンダイオリジナルの多色成形機(1枚のランナーに最大4色を同時に成形可能)など、最先端の技術が導入されています。
自動化
成形品を自動で運搬する天井搬送台車など、効率化のための自動運搬設備も積極的に活用されています。
環境への配慮
建物で消費するエネルギーをゼロにするZEB認証を取得するなど、環境負荷の低減にも取り組んでいます。
●併設ミュージアムについて
同じ場所にプラモデルのものづくりを体験できるミュージアム「BHC PDII MUSEUM」も併設されています。
見学者は窓越しに新工場の生産工程を見学できます。
主な展示・体験内容
ミュージアムは大きく「見る」「学ぶ」「体験する」の3つの要素で構成されています。
1. 見る(新工場見学)
・工場見学
窓越しに、実際に稼働している新工場(BHC PDII)のプラスチック成形やパッケージングなどの生産工程を見学できます。
このエリアには現在何もありませんが、2026年3月までに24台の多色成型機が増設される模様らしいです。
自動出荷装置
ありとあらゆる金型を調整するための工具
2. 学ぶ -スタディエリア-
・製造工程の展示
ガンプラをはじめとするプラモデルができるまでの一連の工程を紹介。
・ものづくりへのこだわり
作品再現性、組み立てやすさ、高品質への追求など、バンダイホビーセンターが培ってきたノウハウや最新技術を学ぶことができます。
・その他展示
4,000体以上のガンプラを展示したウォールや、商品企画書が並ぶデザインロードなどがあります。
入口にいろんなキットの仕様があります。
ここには4000体の1/144ガンダムがあります。
これが1日に生産できる最大数なんだとか。
プラモデルの原料となるペレット
ボックスアートのサンプル
大理石カラーの試作など
プラモデルの厚みにより、人の肌の色合いを再現
3. 体験する -ラボラトリーエリア-
来場者が「プラモデザイナー」になりきり、製品を生み出すまでの一連の過程を体験できる、このミュージアムの目玉となるエリアです。
・プラモデル企画体験
タッチパネルを操作し、プラモデルの形や色を決定し、金型設計やパッケージデザインなどのプロセスを体験します。
・パッケージ箱作成
自分で企画・デザインしたプラモデルに基づき、オリジナルのパッケージ箱を作成し、持ち帰ることができます。
・成形実演
エリア内に設置された実物の成形機でプラスチック成形を実演し、ミュージアム限定の成形品がプレゼントされます。
テーマに合わせて大きさを調整します。
選択できるのは、EG 1/144ガンダム、ティラノサウルス、30MSのリシェッタ。
最後に自分でボックスアートをデザインします。
デザインが完了したらカラー印刷されます。
この日参加した人たちの作品
最後の展示部屋
一番最後に限定ガンプラを”購入”することが出来ます。
●チケット予約方法
完全予約制で、原則として抽選販売となっています。
・予約受付
毎月1日より、来場する3か月前の月のチケット抽選受付が始まります。(例:9月分のチケットは6月1日より受付開始)
・その他
抽選終了後に空き枠が発生した場合、先着順でチケットが販売されることがあります。予約には「プレミアムバンダイ会員登録(無料)」が必要です。
営業時間 9:00~17:30
休館日 日曜日・月曜日・祝日・年末年始・その他会社指定日
所要時間 約90分
入場料 大人(13歳以上):2,860円(税込)小人(6~12歳):1,100円(税込) 未就学児(5歳以下):無料
入場方法 完全予約制(抽選販売) ※詳細は後述
詳細はこちら
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●率直な感想
●バンダイホビーセンターより良いなと思った点
多くの来場者が来られることを想定しての配慮が多かったと思えます。
例えば、ガンプラができるまでの工程が詳細に記載されており、
たくさんのサンプルを交えながらの説明があったので、非常にわかりやすかったです。
●残念だった点
※せっかくなので本音で書きます。
いかにも”来場者が一定間隔で処理されている”という感覚を受けました。
まあ昨今の爆発的なガンプラ人気上昇により、従業員に負荷をかけたくないというのが本音だと伺えます。これは仕方がない決断だと思えます。
まあこれは前回を経験したことがあるから言えるわけで、前回と比較しなければそれほど不満はないと思います。
ツアーは約90分かかります。ある程度の時間は確保してくれていますが、ガンプラに興味がある人もない人も一定時間が経過すると次の部屋に移動しなければならないので、じっくり見たい人にとってはちょっと駆け足になるのかも。逆に前提知識がある程度備わっている玄人やプラモデザイナーに興味がない人にとっては、ちょっと不満があるかも。
以下の点が気になりました。
・有料になった。ツアー参加料金2860円(税込み)を高いと思うか安いと思うかは本人次第。
・モック品の展示がなかった。試作品のまま商品化されなくなったものの展示がなかったのは残念でした。
・ものに触ることが出来なくなった。RGの指関節などを手に取って触ることが出来たのですが、展示だけになりました。
・質問コーナーがなくなった。「次のHGUCは何が発売されるの?」みたいな参加者の素朴な疑問に答えてくれていたのですが、それがなくなりました。
・トイレが普通のトイレだった。バンダイホビーセンターの洋式トイレはトリコロールでしたw。
ちなみにこちらがバンダイホビーセンターでのレポートになります。
ちょうど6年ほど前に訪問しておりました。
ご参考
ガンダム聖地巡礼シリーズ 第42話 バンダイ静岡工場を見学する
もちろんこちらも健在。
ということで参考にしてください。
次回
「ガンダム、売るよ!」
つづく

























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