【ロシア】シベリア紀行03 ハバロフスク空港で飛行機に乗り遅れ、日本人墓地に行く

ロシア

マイナス23度!

 


2017年11月26日
午前7時起床。
しかし外はまだ真っ暗。なぜなら日本でいう午前6時と同じだから。

本日帰国する。
帰国する前に日本人墓地を訪れる。
墓地は空港に向かう道の途中にあり、バス停から数百メートル離れたところにある。
バスは駅前のバス停から発車している1番バスに乗れば、空港までたどり着けるらしい。

 

 

 

ということで8時にゲストハウスを出発。ようやく夜が明けてきた。
仮に墓参りに1時間ほどかかっても、空港には出発時刻の2時間前に到着できる。

8時過ぎに駅前に着く。バス停でしばらく待つ。
「…」
全然来ない。

10分ぐらい待っても来なかった。
寒いところで待つのはもうこりごりだなあ、と思っていると、「アエロポート(空港)」と表示された35番のバスが停車する。

「!」
これに乗っても空港に行けるんじゃないか、と思ったので乗ってみることに。
乗車後、スマホの地図アプリで現在位置を定期的に確認すると、きちんと空港に向かって走っている。
どうやら問題ないらしい。そして地図アプリに描かれたバス停にそれぞれ停車している。

 


結構順調に走っている。
15分ほど乗車していると、私が下車したいバス停が近づいてきた。
降りようと思い席を立ち、ドアの前に立ったのだが、

!!
なんとバスは停車することなく、バス停を過ぎ去ってしまった…。

 (゜Д゜) はあ~?なぜじゃ?
と思っているうちに、バスはどんどん停留所から離れて行ってしまった。
(どうやらロシアでは、停留所で乗客が待っていない時は停車しないようです…)

 


バス停はみるみる遠くなり、とてもじゃないが歩いて戻れるような距離ではなくなってしまった。
流石にここから引き返すのもリスクなので、日本人墓地は諦めてこのまま空港に向かうことにした。
残念だが仕方ない。最後に未練が残った。

 

ハバロフスク空港

 


空港にて
無事空港に到着。出発時刻の約3時間前。中に入る。
まずは電光掲示板を見る。しかしなぜか私が搭乗したい便が表示されていない。
恐らく準備が遅れているんだろうと思い、1時間半ほどブラブラしたりパソコンをいじったりして時間を潰す。

 

離陸90分前
再び出発便の電光掲示板を見に行く。しかし未だに私が乗る予定の便が表示されていない。
カウンターの前には、私と同じ便を待っていると思われる人たちが数人いる。
「彼らもアナウンスを待っているのだろう」と思い、もう30分待つ。
ちなみに私はこの状況を建物の2階から鳥瞰していた。

 

こんな感じで

 


離陸60分前
一向に状況は変わらない。
空港内では英語とロシア語のアナウンスがされているが、私が乗りたい便に関する情報ではない。
「もう少し気を利かせてくれたらいいのに」と思いながらさらに待つ。

 

離陸30分前
東洋人数人がいる。どうやらすごく急いだ様子でカウンターに話しかけている。恐らくチェックイン締め切りに来たのだろう。すごい困っているような様子だ。どうやら日本人のようだ。私の近くに来て、私と同じ便に乗る人たちだと思われたので、彼らに話しかけてみた。

 

私「成田行きの飛行機に乗るんですか?」
男性「そうだったんですが、私達はビザがないのでハバロフスクから出国することが出来ないんですよ。だからせめて離陸時間までに航空便の変更をすれば、便の振替料金が安くなるので急いでいるんです。」

私「でも、まだ成田行きの飛行機は掲示板に出ていませんよ?」
男性「ここは国内線ターミナルですよ。国際線ターミナルは隣のビルです。」

私「え…?マジ…?
男性「今からなら間に合うかもしれないですが、急がないとかなりヤバいですよ。」

 


一瞬頭によぎった…

 


私「ヤバイ!」
ということで急いで国際線ターミナルに行ったが時すでに遅し。
チェックインは既に締め切られており、成田行きの飛行機には乗れなかった。


「国際線で飛行機に乗り遅れたの初めてだ。ヤバイ!どうしようか?」
とりあえず再び国内線ターミナルに戻り、さっきの日本人に話しかけて情報収集することにした。

 

 

ちなみにどうして飛行機に乗り遅れたのかというと、
1.ハバロフスク空港は英語の案内(国内線・国際線)がほとんどないため、本当に気が付かなかった。
2.地図を見る限り、滑走路は1本しかない。普通滑走路が1本しかない空港は、国内線・国際線を兼務しているので、まさか「ターミナルは2つあり、滑走路は共有」という仕 組みとは思わなかった。
3.田舎空港なので、国内線・国際線が分かれているとは思わなかった。
  (ハバロフスクより国際的なウラジオストク空港でさえ、国内線・国際線共有のターミナルなのに…)
4.Informationで確認しなかった(まあ全てはこれに尽きるんだが…)。

 

 

ハバロフスク空港内の土産売り場

 


再び国内線ターミナルにて。飛行機に乗り遅れた日本人が8人いた。私を入れると9人。

どうやら彼らは、”ウラジオストクの8日間ビザ無し”でロシアに来たらしい(2017年8月からビザ無し交流開始)。
本日、ウラジオストク ~ ハバロフスク ~ 成田ルートでの帰国を計画していたらしいのだが、この”ウラジオストクの8日間ビザ無し”でロシアに入国した場合は、ウラジオストクからしか出入国できないため、ハバロフスク空港でハバロフスク ~ 成田のチケットを発券してもらえなかったらしい。

(私はきちんと領事館に行ってビザを発行してもらっていたため、ハバロフスクからでも帰国できた。)


ということで彼らは飛行機に乗れず、再びウラジオストクまでの航空券を買って、ウラジオストクから日本に帰る羽目になったそうだ。
ウラジオストク ~ 日本の便は本日は運行していないため、皆翌朝に日本に帰ることになった。
大半の人が「明日の仕事どうしようか?」と言っていた。

 

 


飛行機に乗れず、別途航空券を買う人たち

 

私も似たようなものだ。

とは言っても、くよくよしてもどうしようもないので、仕方なくハバロフスク ~ ウラジオストク、ウラジオストク ~ 成田の航空券を購入した。
現在時刻は13時。次の便は20時。そして帰国するのは、翌日の9時半。
本当なら15時半には帰国していたのに。情けない…。そして痛い出費…。

 


ということで、こちらが結局利用することのなかったハバロフスク空港国際線ターミナル

 

次の便まで5 ~ 6時間ある。
退屈だ。何をして時間を過ごそうか?もちろんこれである。

今から日本人墓地に行こう!

 

ということで行ってきた。
飛行機に乗れなかった人達も誘ったが、みんな興味が無いようなので一人で行ってきた。

 

 

日本人墓地


墓地の入り口ではお花が売っています。


日本人墓地というより、ロシア人墓地の片隅に日本人の墓地があります。



献花して合掌

 


後は飛行機に乗り遅れることなく、翌日無事帰国した。
ハバロフスク ~ ウラジオストク間はS7航空、ウラジオストク ~ 成田間はオーロラ航空。

 


ウラジオストク空港
ロシア到着当日、「もうここには来ることないんだろうな」と思ったんだが…。

 

 

ウラジオストク空港到着は午後11時、次の便の出発は午前7時なので、私は空港で時間を過ごすことにした。他の人は市内のホテルに泊まりに行った人もいた。

なおウラジオストク空港は24時間オープンですが、0時~5時の間は暖房が止められるので注意。

 

 

下の写真はオーロラ空港のプロペラ機。

実はオーロラ航空にも乗りたかったので、この様な形で偶然乗れてよかった。
これで今までに利用した航空会社は44社。

 

成田空港にて

 


つづく

 

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