【セネガル】セネガル紀行04 ガンビア国境で一苦労…

セネガル・ガンビア

ガンビア国境にて

 

 

2017年7月16日
13:00ごろ
セネガルとガンビアの国境に到着した。



ガンビアとは
ガンビア共和国(Republic of The Gambia)、通称ガンビアは、西アフリカ西岸に位置する共和制国家。元イギリス連邦加盟国であり(2017年2月に復帰手続きを開始)、英語が公用語である。西は北大西洋に面し、ガンビア川の河口を除いた全土をセネガルに取り囲まれている。首都はバンジュール。

国名はガンビア川に由来する。英語ではGambiaの国名の前に”The”をつけるのが正式名称である。ガンビアがイギリスから独立した1965年頃に、非常によく似た名前を持つザンビアも独立をしたことから、混合を避けるために”The”をつけた状態を正式名称とした。
英語で”The”をつける国名は他にバハマ、スーダン、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、フィリピン、オランダなどがある。

 

 


2015年12月10日に当時の大統領ヤヒヤ・ジャメによってガンビア・イスラム共和国(Islamic Republic of The Gambia)に変更されたが、ジャメの後任として大統領に就任したアダマ・バロウ大統領は2017年1月28日に「イスラム教徒は全体の90%であり、他にキリスト教徒やアニミズム(土着宗教)がいるため、イスラム共和国(Islamic republic)ではない」と述べ、国名を元の「ガンビア共和国」に戻すことを宣言した。
Wikipedia

ガンビア基本情報



今まで何回か国境越えしたことがあるが、今回の国境越えは雰囲気が違う。
普通国境と言えば建物があり、その建物を通って隣の国に行くものだが、どうやらここは普通に道がつながっている。
イミグレーションの手続きは、道路の脇にある建物でそれぞれ行うそうだ。

 

セネガルのイミグレーション

※ちなみにガンビアのイミグレーションも撮影しましたが、警察に消すように言われてしまったためありません。

 

 

ガンビアは独自の通貨を発行しており、『ダラシ』という。
またガンビアに入国するにはVISAが必要である。
2016年8月に国境越えした人のブログによれば、
ガンビアダラシだと、1000ダラシ(約2000円)、
セーファーフランだと20000セーファー(約4000円)、
アメリカドルだと25ドル(約2800円)、
らしい。

つまりガンビアダラシで支払うのが一番割安である。
ということで、持っているお金をガンビアダラシに換金することにした。

レートを確認すると、
1USドル=50ダラシ
だという。レートは若干高いが、国境だから仕方がないと思って両替することにした。


私は100USドルを持っていたので、それを5000ダラシに換金した。
100ダラシ札50枚である。湿気を含んでいて、ふにゃふにゃで非常に扱いにくかった。

両替してくれた女性は、私の目の前で、お札が50枚あるのを丁寧に数えてくれた。2回も。
そして最後に、10枚を束にして、私のポケットを指さし、
「これはVISAで必要だから、ここに入れておきなさい」
といい、残りの札も受け取った。

ということで、まずはセネガルのイミグレーションに向かう。
あっさり出国のスタンプを押してくれた。

 

 


次に隣のあるガンビアのイミグレーションに行く。
まずは入り口で警察に呼び止められる。


警官「お前金持っているのか?」
私「うん」
警官「いくら持っているんだ。どれぐらいのレートで両替したんだ?」
私「1USD=50ダラシで両替した。」
警官「本当か?なんでそんな高いレートで両替しているんだよ。お前何考えているんだよ。もういいや」
みたいな感じで。
別に悪い事もしていないのに、初対面の人にここまでボロクソに言われたのは、初めてである。
(あとで確認したが、1USドル=46ダラシぐらいが相場だった)


次に建物の中に入り、取り締まり尋問みたいなものを受ける。
係「ガンビアに何しに行くんだ?」
私「観光」
係「クリアランスを持っているのか?」
私「クリアランス?クリアランスって何?」
係「(許可証みたいなものを見せてきて)こういうものが必要なんだよ。」
私「持ってない」

その後しばらく間があり、その係の人がどこかに電話をかけた。
恐らくその”クリアランス”が必要がどうか、確認しているのだろう。
電話での会話が終わり、私に話しかけてきた。どうやらそのクリアランスというものは別に要らないらしい。

係「VISA代を払え。どの通貨で払うんだ?」
私「ガンビアダラシ」
係「それじゃあ、3000ダラシだ!」
私「(3000ダラシ?あれ?1000ダラシじゃないのか?私の聞き間違えかな?)」
と思ったので、
私「すみません。もう一度言ってください」と言ったら、
係「3000ダラシか、60000セーファーか、70ドルだ!」

と言われた。

 

私「(やっぱり3000って言ったよな?マジで?何で? …3000ダラシということは…、6000円ぐらいか…)」
と思いながら、ポケットから先ほど両替したばかりのダラシ札を取り出し、枚数を数える。

「!?」
「あれ?」
「何かおかしい…」
お札が34枚しかない…
信じられないから、3回ぐらい確認する。
しかしやっぱり34枚しかなかった。

何が起こっているのかよくわからず、とにかく30枚を係の人に渡した。
どうやら納得してくれたようだ。
次にイエローカードの提示を求められ、体温を測られた。
これらの一連の確認が終わると、隣の部屋に行って、そこでVISA代を払うように言われた。

隣の部屋に 行き、VISA代3000ダラシを支払い、パスポートにスタンプを押してもらった。
ということで、これで一応ガンビアに無事入国。
手持ちのガンビアダラシは、たった400ダラシ(800円)だ…。


手持ちのお金は他にもあるので何とかなるが、現地通貨が一瞬にして無くなってしまったのはショックだった…。
追加で両替しようかなと思ったが、する気が起きなかったので、とにかくこの400ダラシで行けるところまで行こうと思った。
街に行けばそこに両替所があるはずなので、そこでまた両替すれば何とかなるだろうと。
 

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ちなみにあとで聞いたところ、
確かに2016年8月時点では、ガンビアのVISAは1000ダラシだったらしいが、
2016年12月に総選挙が行われ、大統領が変更になった途端、急にVISA代が急騰したらしいです。
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国境周辺の地図

 

 

ガンビアのエリアに入って少し歩くと、話しかけられた。
「お前バンジュールに行くのか?それだったらこっちだ」
と言われ、駐車場に連れて行かされた。

運転手に
「バンジュールに行きたいのか?それじゃあ40ダラシと荷物代10ダラシだ。」
と言われたので、50ダラシ支払った。

ということで、現地人とタクシーを相乗りして、フェリー乗り場へ。
ちなみにガンビアのタクシーの9割はベンツである。ボロボロだが…。

 

国境~バッラ間の移動手段

 


タクシーは普通の運転だった。
ということで、さっきのイミグレーションでの出来事を必死に思い出した。

・・・
お金を落とすなんてことないから…
両替の時に、うまいこと取られたに違いない…!
しかしどうやって…!?お札の勘定は私の目の前で行われ、確かに50枚確認したはず…

よくよく考えたら、両替してくれた人が私のポケットを指さし、
「これはVISAで必要だから、ここに入れておきなさい」
と言ったとき、私はお金から目を放し、ポケットを見ていた。

「(しまった、あのときか…)」
と一応物事を納得できたものの、まさかあのタイミングで盗まれるとは思っていなかったので、落胆していた。

 


フェリーを待つ人たち

 

 

乗車時間約20分。タクシーはフェリー乗り場に到着した。バッラという。
適当に付近を歩いていると、また話しかけられる。
「お前バンジュールに行くのか?乗船券持っているのか?」
いいや、と言うと「ついてこい」と言って、その人は私をチケット売り場に連れて行ってくれた。

チケット売り場は窓口が一つしかなく、20人ほどの現地人がチケットを買うために並んでいた。
その人が
「チケットを買うから50ダラシくれ」
と言ってきたので、50ダラシ渡すと、その人は無理やり窓口に割り込んでいった。

(おい、並ばなくてもいいのかよ!)
と思ったが、無事乗船券を買ってきてくれたので、まあいいや。

 

その人は、
「あとは船が来るまでこの辺で待ってな。暑いからレストランで、水かコカコーラでも飲んどけば。」
と言って別れた。
 


適当にブラブラしていると、セットプラスで一緒だった人を発見。
「外国人は、入国審査で結構時間かかるらしいね。」
と言われた。
「(まあ、この短期間にいろいろありましたんで…)」
 

両替所もあった。持っていたアメリカドルを一部ガンビアダラシに両替しておいた。

 

更にセネガル人かガンビア人かわからないが、

「いっしょにバンジュールまで行こう」と言ってきた青年が現れた。

何か嫌な予感が…

 


そのようなこともあり、トータルして30分ほど待っていると、フェリーが到着した。
バンジュールから来た人たちを下してから乗り込む。

 




そしてフェリーに乗り込み、しばらくすると出発した。


ここでひとまず整理する。
ダカールのガラージュ・ピキンからバンジュールまでにかかった時間、および料金

ガラージュ・ピキンから国境までのセットプラス  5時間半、8000CFA(約1600円)
国境からバッラまでのタクシー  1時間、50GMD(約100円)
バッラからバンジュールまでのフェリー  30分、50GMD(約100円)
締めて、大体7時間で、1800円ぐらい。

 

 

ということで、フェリーはガンビアの首都、バンジュールに到着した。



つづく

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