2020年1月30日~2月26日まで南米旅行に行ってきました。
この頃の南米は、新型コロナウィルスの感染者もおらず、何の影響も受けることなく旅行をすることが出来ました。
2020年2月にベネズエラに行ってきましたので情報共有です。
今回は私が出国する前に準備した、『お金の隠し場所』を紹介します。
私が体感した限り、最低でも今後数年はベネズエラの経済は改善されないと思いますので(悲観的でゴメンネ)、ベネズエラに行くことを検討している人は、是非とも参考にしてください。
お金の持っていき方
ベネズエラでは、警察官や軍人たちによる金銭トラブルが多いようです。
ベネズエラは2020年においても経済が破綻しており、2018年に刷新したBsS(ボリバル・ソベラノ)も既にインフレ状態です。私が訪問した2020年2月は、1USドル = 78,000BsSでしたが、2020年5月23日時点で既に1USドル = 200,000BsSを突破しておりました。
当たり前のことですが、海外を旅行するためにはお金が必要です。
私は基本的に、以下の方法で現地で現金を調達し、支払いを行います。
・USドルを現地通貨に両替する。
・ATMで現地通貨を引き出す。
・クレジットカードで支払いをする。
※USドルは日本国内にいる間に準備しておきます。
ちなみにブラジル、ベネズエラに関しては、最近日本で普及している電子マネー決済や、QRコード決済は全くありませんでした。
通貨が安定している国であれば、現地のATMで現金を引き出したり、クレジットカード支払いをすればいいのですが、為替が著しく変化するベネズエラでは、実際のレートとクレジット決済をした時のレートが大きく離れているケースもあり、クレジットカード決済をした場合、とんでもない金額を請求をされるのだとか(詳細はよく知りませんが…)。
ということで、外国人はベネズエラ国内にいる間、極力クレジットカードの使用を避けるため、現金(USドル)を沢山持っていきます。それを警察官や軍人が職権を利用して奪うわけです。
インターネットで調べる限りでは、公務員である軍隊や警察官に対する給料の支払いが遅延しているため、彼らは自分たちの権力を利用して、観光客から意味もなく外貨を没収するという犯罪、あるいはそれを免除するための賄賂の要求が横行しているというような腐敗ぶりのようです。状況によっては、更に別室に連れて行かれ、パンツ1枚になるまで脱がされて調べられるのだとか…((((;゚Д゚))))。
(外貨を所持すること自体は違反ではないらしいですが、一定金額以上もつと違反になるらしいです。その金額が幾らなのかは知りませんが…)
といういことで、お金を隠して保持し続けなくてはなりません。しかも厳重に…。
結論から言うと、
私は運よく、一度も”過度な”荷物検査、身体検査がありませんでした。
非常にラッキーでした。
(※カナイマ空港に到着したときに荷物検査されたぐらい。全員がチェックされます。)
しかし、もちろんターゲットになることは想定していたので、出国前に自分の手荷物の中にお金を隠しておきました。
Googleで「ベネズエラ お金 隠し方」と検索すると、いろんな人の情報が色々と出てきます。
インターネットで検索すると”靴の裏底は周知なので危ない”というのは多く見受けられましたが、
”シャンプー等のボトルは大丈夫”と言うサイトがあれば、”シャンプー等のボトルも中を開けられて危険”というサイトもあったりして、どれが正しいかわからない状況だったので、自分なりに考えて対策を立てました。
ということで、以下ご紹介になります。
1.スリッパ
カッターで下底と上の縫い目に小さく切り口を入れ、そこにドル札を隠します。
その後ボンドで接着します。それぞれ200ドルずつ入れてました。
海外は日本と違い、衛生的に綺麗とは言い難いところがあるので、私はいつも履物を持参しています。
お金を抜き取った後も使い続け、旅行最終日に名残惜しく現地で捨てました・・・。
2.ゴムシューズ
黄色い部分が剥がれかけていたので、そこに100ドル札を隠してボンドで接着しました。
3.三脚
脚に丸めて入れました。それぞれの脚に1枚ずつ入ります。
4.ティッシュの中
100ドル札を縦長に折って、ビニールを破らないように強引に中に入れます。
5.ウェットティッシュの中
100ドル札を小さく折りたたみ、防水加工した後に強引に中に入れます。
6.くしの中
くしの部分と枝の部分が別パーツになっているので、いったん分解して折り畳んだお札をその中に入れます。
100円均一のものは半透明のものしかなかったので、コンビニで買いました。
7.ミンティアの中
ビニールの端をカッターで綺麗に切り、中を取り出します。
いったん分解してその中に細かく織り込んだ100ドル札を入れます。隙間にタブレットを入れて、再びビニールに戻してボンドで軽く接着します。ビニールが開いているものはダミーとして持ち歩きました。
8.カロリーメイトの中
未開封もの。非常食用に何個か持参していました。隙間から札を入れました。
9.靴のつま先
『靴の底にお金を隠す』という行為は、ある意味常識化してしまっているので、すぐバレてしまうらしいです。
ということで靴のつま先にお金を張り付けるように工作していったのですが、
「旅の途中で剥がれてしまった…」
ということで、急遽上記に記載しているとおり、ティッシュペーパーの中にねじ込みました。
10.ゴミに紛れこませる。
旅行中たくさんのレシートをもらいます。なのでそれらのレシートをグシャグシャにして、無造作にカバンの中に放り込みます。その中の一つに100ドル札を紛れ込ませていました。
若干リスキーですが、そこまで真剣にゴミを見ないだろうと思って隠していました。
以上が、私が実践したお金隠しになります。
何か密輸に近いですね。自分でも、『たかが海外旅行に行くために、何しているんだろう?』と思いながらやっていました。
両替のタイミングについて
ベネズエラ・ボリバルを大金で持っていることもリスクがあるようです。
インターネットで調べていると、外貨を没収されるのを恐れてUSドルを大量にボリバルに両替したら、裏で警察と両替人が繋がっており、警察から『どうしてそんなに大金を持っているんだ!?』と難癖を付けられて、お金を没収されたという例もあるようです。
それを意識して、以下のことに気をつけました。
1.近くに警察・軍人がいないことを確認する
バスターミナルなどには、両替人は沢山います。原則彼らは悪い人ではないのですが、ひょっとしたら警察と繋がっている可能性もあるかもしれないので、周りに警察・軍人がいないのを確認してから両替しました。
2.あまり大金を持ち歩かない
100USドルは単位が大きすぎるため、一度にボリバルに両替すると財布やポケットがパンパンになります。
(ていうか、財布やポケットには入らない…)
私はインターネットの画像検索やYou Tubeで出てくるような、数十センチの札束を持ち歩きたくなかったので、必要に応じて両替することに決めました。
なので、理想は10ドル札や20ドル札をこまめに両替していくのがいいのですが、米ドル札の枚数が増えるとそれだけ隠す場所も必要になるわけなので、結構大変。この辺のバランスは結構難しいです。
私はギアナ高地観光のために100ドル札を沢山持って行きましたが、10ドル札はあまり用意していませんでした。
その結果、現地で思うようにお金を使うことが出来ず、現地の物価が安いにもかかわらず、結構ひもじい生活をしておりました…。
商売をしている人は基本的には悪い人はいないので、お釣があれば公正に対応してくれます。
ということで、もしよければ参考にしてください。
つづく
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