ガンダム聖地巡礼シリーズ 第42話 バンダイ静岡工場を見学する

ガンダム聖地巡礼

「壮大なスケール! 続々と開発されるモビルスーツ! バンダイ、驚異のメカニズム!」

 

お勧めの曲:昔のバンダイCM
Youtubeリンク

 

2019年9月24日
念願のバンダイ静岡工場見学に当選したので行ってきました。

 

 

 

 

工場見学は14時に始まり、15時半ころに終わります。
工場見学が始まるまでの間に、1階に飾られてあるプラモデルの歴史資料を眺めます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商品化されなかった試作品

 

 

ガンダム以外も

 


14時になれば、係の人が順を追って説明してくれます。
この年入社したばかりの新入社員が案内してくれました。

ちなみにバンダイは、2018年2月から、バンダイ(赤バンダイ)とバンダイスピリッツ(青バンダイ)に分かれ、ガンプラを製作・販売する会社はバンダイスピリッツ(青バンダイ)になります。
 

 

 

まずはエレベーターで3階まで上がり、そこから階段で1階まで降りていきます。

 

 

3階
まずは3階に上がります。1,2階は撮影OK、3階は撮影厳禁です。
まず大きな部屋に案内され、静岡工場の説明に関する動画を20分程見ます。

その後バンダイのプラモデル技術のすごさをじかに説明してもらいます。
例えば、
 ・1つのランナーに4色形成できるのはバンダイだけ。
 ・2つの樹脂を利用することにより、複雑で複数ある部品を簡単に作成できるようにした。
  (PGシリーズの手、RGシリーズの骨格、エヴァンゲリオンの腕など)
 ・キャラクターのフィギュア(特に目)をプラモデルで再現出来るようにした。
 ・樹脂の薄さを利用して、生気ある肌を再現した(ピンクの樹脂の上に厚薄のある肌色を重ねるなど)。
 (※一部専門用語が入っていてすみません…)
 ・40/1000ミクロンでの技術で、超精密な造形もできる。
など

これらを実際にプラモデルを配布しながら説明してくれます。

 

 

プラモデル技術の説明が終わった後は、約20分間の質問コーナーです。
以下のような質問がありました。私も積極的に質問しました(笑)。

 


私の質問
Q. HGUCシリーズの商品化は誰が判断を下しているのですか? 私はガンダムZZシリーズが好きなのですが、なかなか商品化されていないので悲しいです。

(別にガンダムZZは好きではないが、試しに聞いてみました。)

A. 企画部のすごいガンダムに詳しくてすごい偉い人が、数年先まで見越してラインナップを考えています。例えば30年ほど前に流行ったSDガンダムは、当時の子供が大人になって再度購入してくれることを期待して再生産しています。なのでZZシリーズも「そろそろブームが来るのでは?」と判断したらたくさん商品化されるかもしれません。そのほかサンライズとの兼ね合い(映画化・ゲーム化)などがあります。


Q. ガンダムのプラモデルは、説明書、シール、部品1つから注文できることは知っていますが、どうしてパッケージの箱だけは注文できないのですか?

A. 説明書、シール、プラモデルのランナーはあらかじめ多めに印刷・生産していますが、パッケージの箱だけは「1度に何部印刷」という形で別業者に発注します。なので、パッケージの箱だけを注文されると余分な印刷・費用が必要になってしまうため、箱だけは部品注文できません。その代わりとして、最近プラモデルのボックスアート(箱絵)をカードにした商品を販売しています。


Q. プレミアムバンダイが一般販売化されることはありますか?

A. 残念ながらそれはないです。プレミアムバンダイは直販のため、バンダイにとって結構利益が大きいためです。また後日一般販売化してしまうと、プレミアムバンダイの時に購入してくれたお客様を裏切ることになるためです。ただ、人気のある商品は定期的に再版されるので、それを購入してほしいです。


他の参加者の質問
Q. 工場で走っている機械(自動のフォークリフトみたいなやつ)の製品化はありますか?
A. 企画として立案してみます。

 

こういうやつ

 


Q. 最近のボックスアート(箱絵)は3Dでカッコイイですが、昔の手書きのボックスアートのほうが好きなので復活してくれないか?
A. 企画として立案してみます。

 

こういうやつ



Q. 日本でガンプラが買えることのメリットは何ですか?
A. ガンプラが生産されているのは世界で日本・静岡工場だけ。なので海外輸出すると関税がかかる関係上、どうしても海外で購入すると高くなってしまう。そういう訳で、日本でガンプラを購入することは割安であり、まとめて買って帰る海外の人も多いらしいです。

 

Q. ムーンガンダムのような”漫画オリジナル”作品の配色はどのような理由で決定するのですか?
A. 確かにムーンガンダムのような、漫画オリジナルの機体を製品化するときは、色がわからないので大変です。ガンダムはフィクションなので”実物”は存在しませんが、”もしガンダムみたいな兵器があった場合、どういう配色になるのだろう”ということを考えて、色を決定しています。(※ムーンガンダムは2019年にHGキット化された)
 


などなど。
ということで、今後もしガンダムZZシリーズ製品化の波が来たら、私のお陰だと思ってください(笑)。(来ないだろうな・・・)

 


その他、訪問した時期が2019年だったので、今年でガンダムができて40周年だの、2020年には横浜でガンダムを歩かせるだの、今度宇宙にガンプラを持っていくだの言っていました。

 



 

 

 

質問の時間が終わると、次は実際に働いている人たちの案内があります。
3階フロアは社員が働くための事務所になっており、従業員120人のうちおおよそ90人がここで働いているらしいです。
多くの人がCAMというコンピューターグラフィックスでプラモデルの設計を行っていました。
撮影は厳禁ですが、今まで何度もTV特集などで放送されているので、映像を見たことがある人は多いと思います。それらの放送と全く同じでした。

 

 

こんな感じで働いていました(Youtubeより)。

 


プラモデルの設計は、基本的に1人が1製品を担当するらしいです。
新人は武器だけ担当させてもらったりするようで、4年目ぐらいから1製品を担当するようになるらしいです。


作業服は地球連邦軍の軍服を模したものになっており、肩に階級章がつけられています。
作業服によっても階級分けされているらしいです。
現場で一番偉い人は、シャアを模した赤色の作業服らしく、給料も通常の3倍らしいです。

 

ララァスン専用モビルアーマー』と『エルメス
(大佐が邪魔です…)

 


新しく出来た『フィギュライズ』というブランドは、ほかの部門での失敗を参考にして製品化したと言っていました。
その他、ここにはCAMで作成したデータを、いち早く樹脂に流し込んで試作品を作る機械がありました。
これによって今まで設計書を参考に、数週間かけて制作していた木製の原型が、1日で試作品を作ることができるようになったので、短期間で製品を製作できるようになった要因でもあるらしいです。

 

 

フィギュライズ

 

木製の試作品

 

その他、このバンダイ静岡工場を訪れた有名人のサイン色紙がたくさん飾られていました。

 

 

2階
2階は吹き抜けで特に何もないです。2階から1階のガンプラ生産ラインを見ることができます。
機械はいろいろな塗分けがされており、シャアザク、量産型ザク、ドム3機、ユニコーン、バンシィ塗装の機械がありました。
通路の下(下の写真の抹茶ミルクの色)には金型が保管されています。非常に重たいのでクレーンを使って移動させます。

 

 

 

 


緑の色の床の下に、プラモデルの金型が保管されているようです。

 

 


そして最後に1階に下りてきて、簡単な説明をして終わり。

みんなで記念撮影をしたあと、参加記念としてFGグレードのエコプラ(ガンダムかザク)がもらえます。これは非売品らしいです。その他、静岡工場のTシャツ、エコプラ、ガンプラ製造機のプラモデルの即売会があります。
(これらはガンダムベース東京で購入できます。)

みんなたくさん購入していました。
私はガンダムベース東京で購入できることを知っていたので、まったく買わず・・・。

 




 

トイレのドア

 

ガンダムカフェと同じ。

 



見学する方法
以下のサイトから不定期に募集をしているので、根気よくサイトをチェックして、募集をしているかどうかを確認します。
リンク


当選確率は非常に低いです。また一度に40人しかツアー募集をしていないため、倍率も非常に高く、いつ当選できるかどうかわかりません。
私の場合は、2年ぐらい前から2~3ヶ月に1度アクセスして状況を確認していました。
しばらくは工場見学の募集を行っていなかったのですが、ある時期から月1回ペースで応募していたので、1カ月おきにサイトにアクセスし、工場見学の応募をしていました。それでようやく当選したというわけです。

 


行き方
JR 東静岡駅より 徒歩8分
または静岡鉄道 長沼駅より徒歩1分

 

 

 

次回
君は、生き延びることが出来るか?

 


つづく

 

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