スペインとイギリスの国境、ジブラルタルにて
2018/9/26
午前5時にセビーリャに到着。このバスはこれで終わりらしい。
バスの運転手は建物を指差し、「あそこで待っていなさい」という。
ということで、”バス停”で長距離バスを降ろされた…
よくわからなかったので、1時間ほど降りたところでずっと待っていたが、さすがに居心地悪いので、バスの運転手が指差したほうへ向かったら、バスターミナルがあった。
どうやらバスの到着が予定よりも早すぎたために、まだバスターミナルが開いていなかったらしい。
ということでバスターミナルの中で待つことに。
午前7時。
アルヘシラス行きのバスが到着。
(恐らくここからは別料金なんだろう…)と思いながら、印刷した乗車券を見せる。
すると、「あっちで乗車券買ってきなさい」 みたいなこと言われた。
やっぱりな、と思いながら、チケット販売の窓口に行き、アルヘシラス行きの乗車券を購入。
€19.38。なおここではクレジットカードが使えなかったのでご注意。
窓口
バスは定刻どおり、7:15分に出発。
私が持っていた時刻表には、アルヘシラス到着時刻は10:30、バス停にあった電光掲示板には、アルヘシラス到着時刻は10:00になっていた。
しかし結局、アルヘシラスに到着したのは、10:30だった。一体どちらが正しかったのだろう。
バスの移動経路
アルヘシラス
スペイン国内においてバレンシア港とならぶ貨物取扱量を誇る大型港がある港町。
また、アフリカ大陸のモロッコ・タンジェ行のフェリーや、スペイン領セウタにも船便がある。
そしてここから5kmほど離れたところに、イギリスの海外領土ジブラルタルがある。
街の看板にはアラビア語表記もたくさんあり、いかにも国境の町という雰囲気が漂う非常に感じのいい街である。
マーケット
レストラン
モロッコの大使館もありました
ゲストハウスでチェックインしたあと、シャワーを浴びてから目的地であるジブラルタルへ。
ジブラルタルの手前にあるラ・リネアという所まで行くバスが、1時間二本ずつ走っている。
運賃は€2.45。乗車時間は約40分。
ラ・リネアに到着すると、歩いて国境のイミグレーションに行く。
何の問題もなくジブラルタル側へ入領。なお入国審査はほぼ自動化しており、スタンプは押してもらえません。
イミグレーションの建物を出てしばらく歩くと、赤信号がありました。
何があるのかな?と思っていると、目の前を小型飛行機が離陸していきました。
結構すごい迫力でした。(写真撮るの忘れました)
ということで滑走路を縦断します。
滑走路を過ぎるとジブラルタルの町中に入っていきます。
滑走路を歩く
町並み
サッカージブラルタル代表オフィシャルショップ
町並みには英語があふれ、いかにも”ここはイギリス領だ”という雰囲気が非常に強いです。
スペイン人でもイギリス人でもない第三者の私の立場からすれば、この様な国境越えというのは非常に面白いものでしたが、現地の人たちからすれば、複雑なものがあるのでしょう。
こういう風景を見て、日本の北方領土のことを思わずにはいられませんでした。
そのうち多くの観光客が北方領土を訪れ、「国境越えっておもしろいな」と思う前に、日本政府がもっと真剣になって対応しないと、取り返しのつかないことになるのではないかと…。
ユニオンジャックの国旗もたくさん売られていました
ジブラルタルにある岩山、通称「ザ・ロック」は非常に急斜面で歩いて上るには大変です。
既にこのスペイン・ポルトガルの旅で体力の限界に達していた私は、坂道を上る気力が無く、車に乗れるツアーに参加しました。
料金は€35あるいは£35で、どちらの通貨で支払ってもいいです。
もちろんこの二つの通貨のレートは微妙に異なるので、ユーロの方が安いです。
(2018年9月 €1=131円、£1=141円)
見えませんでしたが、海の向こうがアフリカ大陸です
猿がたくさんいます
岩山の中は鍾乳洞になっています。ライトアップされコンサート会場みたいになっていました。
岩山の頂上。断崖絶壁でした。
手前がジブラルタル、奥がスペインです。右側の道路を通ってジブラルタル側に入領します。
ツアーが終わり、ツアー代を”ユーロ”で払ったら、あまりうれしそうな顔をしていませんでした(そらそうだわな)。
その後一通り街を探索し、再びバスに乗ってアルヘシラスに戻りました。
ホステルからの景色
つづく
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