【中国】チベットへの旅 二 準備編2

中国・チベット

成都~拉薩

 

 

チベットの行き方 その2

今回は私がチベットに行く前にユースホステルとやり取りした内容を記載します。
ホームページには「日本語ができるスタッフがいる」と書いてありますが、実はいません。しかし実際Hello Cheng du Youth Hostel に行ってみると、チベット行のツアーに関する資料はたくさんありました。下記に記載したツアー以外にもたくさんあり、しかも全て日本語でファイリングされていたので、日程に余裕のある人は現地で調べてみるのもいいかもしれません。

 


こんな感じで

 

またホームページには「よくある質問」というのがあるので、事前にそちらを確認しておいたほうがいいです。
※トップページから「よくある質問」にいくと、リンクが間違っている為たどり着くことが出来ませんが、一旦「アクセス」を押してその後「よくある質問」をクリックすると、該当ページにたどり着くことが出来ます(HPの設定ミスです)。

ということで、以下のようなやり取りをしました。やり取りは出発の2ヶ月ぐらい前から始めました。それぐらいから始めて調度いい期間でした。

 

1.旅行代理店と連絡を取る。

「日本語OK」と書いてあったので、日本語で質問したところ、「実は日本語ができるスタッフがいないので、英語か中国語でお願い」という返事が返ってきた。ということで、英語で以下のようなやり取りをした。

Q. ホステルのホームページはあるか
  → ホームページではチベットツアーに関する情報を提供しているだけ。

Q. 中国に15日以内の滞在ならばVISAは不必要だが、改めてVISAは必要なのか?
  → ツアーに参加するだけなら、パスポートのコピーだけでよい。

Q. あなたのホステルがパーミットを発行してくれるのか?
2007年以降、チベット自治区の入域許可証(通称TTBパーミット)は、チベット自治区旅游局(TTB)という役所が発行している。外国人観光客はチベットを旅行する場合、「入域許可証」を取得する必要があります。申請には下記に記す、個人情報の提出が必要。
また外国人がチベット旅行する場合には、原則として旅行代理店の主催するチベット旅行ツアーに参加しなければいけない事になっています。

Q. 私のフライトスケジュールは成都双龍空港に午前0時に到着するが、どのようにホステルに行けばいいですか?タクシー以外の交通手段はありますか?
  → シャトル線1に乗りなさい。10元です。そして最終停留所で降りなさい。そこからタクシーで約20元です。

Q. 5日間のチベットツアーで大体いくらぐらいかかるものですか?
  → ツアーはたくさんあります。その一つを送ります。

Q. クレジットカード払い出来ますか?
  → 入域料の申請には7日ほどかかるため、あなたが中国に来る前にツアー代の半額を送金していただくことになります。

Q. 飛行機や列車の予約は自分でしないといけないのですか?
  → 列車に関してはこちらで手配します。なお結構人気があるので早めの決定をお願いします。

みたいな質問をした。

 

2.旅行代理店に旅のプランを相談する。

始めに提案された個人ツアーは以下の通り。
料金は、A+B+Cの合計額

A.旅行日程
 D1 列車か飛行機でラサに到着。ガイドがホテルに案内する。
 D2 ラサ観光。寺院などを訪れる。
 D3 ラサ観光。別の寺院などを訪れる。
 D4 ラサ~ヤムドク湖~ギャンツェ~シガツェへ観光しながら移動。計320km
 D5 シガツェ~ラサへ4時間のドライブ
 D6 駅か空港へ送り、そこでツアーの終了

 1人あたり、4905元

B.移動手段
 成都~ラサを列車で移動するときの乗車券料金とマージン。
 (飛行機の場合は自分で勝手に予約してくれと言われ、ツアー料金には含まれない。目安金額はエコノミーで片道1700元ほどと記載あり)
 硬座(3段ベッド) 700元
 軟座(2段ベッド) 1100元
 ※普通の座席もあるが41時間なので、さすがにこれはやめておいた方がいいと思う。

C.チベット入域申請料
12時間以内:380元
24時間以内:280元
36時間以内:180元
2~3日以内:無料

 

■ツアー代金に含まれるもの
 ・ツアー中の車での移動
 ・チベットでの英語ガイド。到着日から出発日まで。
 ・旅行日程に含まれる入域料。
 ・ガイドと運転手の入場料と食事代

■ツアー代金に含まれないもの
 ・空港からラサ市内のホテルまでのピックアップ(片道) 350元
 ・ラサ駅からラサ市内のホテルまでのピックアップ(片道) 200元(逆も同じ料金)
 ・食事代
 ・宿泊費(ホテルに泊まるかホステル、ドミトリーに泊まるかで料金が変わる)
 ・すべての入場料(推薦されたところを全て見て回ったとすると、合計600元ぐらい)
 ・事故時の補償

う~ん、かなり高いなあ…。もう少し何とかならないかなあ…。飛行機も高いなあ…。ていうか、列車のほうが安いのか…。
仕方がない。シガツェは諦めて、代わりに列車に乗って雄大な景色でも楽しむか、ということで再見積もりを頼む。そこで送られてきたのがこれ。

A.旅行日程
 D1 列車でラサに到着。ガイドがホテルに案内する。
 D2 ラサ観光。寺院などを訪れる。
 D3 ラサ観光。別の寺院などを訪れる。
 D4 駅か空港へ送り、そこでツアーの終了

 1人あたり、2180元

B.移動手段
 硬座 700元
 軟座 1100元

C.チベット入域申請料
 2週間以上も前の申請なので、無料

■ツアー代金に含まれるもの

 ・成都のホステルから駅までの送迎
 ・ラサ駅から市内への送迎と、市内から空港までの送迎。
 ・チベットでの英語ガイド。到着日から出発日まで。
 ・旅行日程に含まれる入域料。
 ・ガイドと運転手の入場料と食事代

■ツアー代金に含まれないもの
 ・現地を車で移動した時の費用
 ・食事代
 ・宿泊費(ホテルに泊まるかホステル、ドミトリーに泊まるかで料金が変わる)
 ・すべての入場料(推薦されたところを全て見て回ったとすると、合計600元ぐらい)
 ・事故時の補償

ということで行きは列車、帰りは飛行機にした。行きが列車の方が、体が徐々に高所に慣れていくため、こっちの方が体にもいいらしい。

 

 

ところで青蔵(チンツァン)鉄道とは…
Wikiphedia

この鉄道の何といってもすごいのは、5つの世界一があるところ。

1.世界最高所にレールを引く鉄道
 全長は1,142km
2.世界最高所のトンネル
 風火山トンネル全長 1,386m 標高 4,905m
3.世界最高所、最長のトンネル
 崑崙山トンネル全長 1,686m 標高約4,600m
4.世界最高所の駅
 タングラ駅 標高5,072m
5.世界最高所の鉄橋
 三岔河大橋 標高3,800m 全長690.19m

ちなみに値段・時刻表・空席状況は下記のリンクから確認できる。
(※とは言っても私たち外国人は購入できないので注意)
http://www.arachina.com/train/china-trains/#

 

 

寝台席は硬座(hard sleeper)と軟座(soft sleeper)の2種類あり、私は軟座を購入した。硬座は3段ベッドで 700元、軟座は2段ベッドの個室で1100元であり、日本円での差額は約7000円である。当初は、今回の旅行で結構お金を使用していたので硬座をお願いしていたのだが、よくよく考えてみたら、41時間も乗車するところで条件が悪いのは相当タフだな、と思い起こす。

そこで金額をキロ換算してみる。
まず元を当時のレートで日本円に換算して乗車料金を算出する。
 1元 = 17.5円
 つまり、1100元 × 17.5 = 19250円
 距離が3360kmなので、
 乗車料金 19250円 ÷ 3360km = 1kmあたり、約5.7円

これを日本で運行されているサンライズ瀬戸(東京~高松)と比べると、
 乗車料金(ソロ) 20130円 ÷ 804km = 1kmあたり、約25円

おお、軟座でも日本の寝台列車よりはるかに安いやんか!
これならいけそうだ、ということで上記のスケジュールで決定。

しめて
チベット個人ツアー  2180元
列車(軟座)       1100元  
合計            3280元

 

ちなみに飛行機に関しては、自分で勝手に予約して、とのメール。ということで勝手に予約した。飛行機は結構頻繁に飛んでおり、ラサ~成都間だけでも1日に10本ほど飛んでいる。
ホステルからは1700元ほどかかると言われていたが、実際に調べてみると900元ぐらいで販売されていた。
ということで私は最安値より約300元高い1200元を払って、「チベット航空」の航空券を予約した。理由は、「もちろん乗ったことない、そして今後もおそらく乗るチャンスがないと思われる航空会社」だから。

 

 

3.旅行代理店にツアー代の半額相当を送金する。

まずはツアー代の半額である1640元を送金するように言われる。半額の送金が終わってから、パーミットの申請をしたり、列車のチケットを買いに行くとのこと。そこで言われた通り、半額を支払うことにする。

とは言うものの送金方法など全く分からないと思っていると、ウエスタンユニオンでの送金を勧められたので、言われたままウエスタンユニオンで支払うことにする。

まずウエスタンユニオンについて調べる。あまりよく分かっていなかったが、下記のホームページどおりにやれば出来た。
https://www.westernunion.com/JP/en/send-money-jp.html

 

「取扱店舗から送金」ということで、職場近くの大黒屋に行き、送金してきた。なおホームページにも記載してあるが、2016年からはウエスタンユニオン経由で海外への送金の際にはマイナンバーが必要になったため、持参する必要がある。ということでマイナンバー初デビュー!
必要事項を送金依頼書(大黒屋にある)に記入し、送金金額とその手数料1500円も支払う。思っていたよりあっさりできた。
お金はUSドル送金しか出来ないため、1640元をオーバーする程度のUSドルを日本円で支払う。この時送金依頼書のコピーが手渡される為、その必要事項を受取人側に連絡する。受取人側がその情報を元にお金を受け取りにいき、照合されればお金を受け取ることが出来る。

送金した旨をホステルに連絡すると、「翌日無事お金を受け取ったので、列車のチケットを買ってくるからパスポートのスキャンコピーを送ってくれ」、とのメールを受領した。そして1週間後ぐらいに列車のチケットの写真が送られてきた。ここで一応ひと段落着いたな、みたいな感じ。結構疲れた。
(※ちなみに列車のチケットは直になくなるため、1ヶ月前ぐらいには依頼したほうがいいとの事。また、列車の成都出発日は奇数日とのこと。私は出発の丁度1ヶ月前に送金した。)

 


ちなみにパーミットとはこんなもの

 

この後、荷物の準備をしたりして出発に備えた。次回からようやく旅の内容。

 

つづく

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